約 971,252 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6369.html
京太郎「背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」 京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな 京太郎「ずっと一人でネト麻も飽きたし、とりあえず外に出るか……」 教師「今日は家庭科の授業をやるどー!!」 京太郎「家庭科実習って高校になってもやるのかよ……サボっていいか?」 咲「まぁまぁ、そう言わないで。お料理できて困ることはないからね」 咲「それに自分でお料理ができるようになったら、とっても面白い発見があったりするよ!」 京太郎「それはお前が料理できるからそう思うんだろ?」 咲「え?いや、そういうわけじゃ……」 京太郎「全くできねぇ奴からしたらこんな授業面白くともなんともねーよ」 京太郎「適当に作って、ぱぱっとやって終わらせるか」ハハ 咲「……もー」ハァ ――――――――― 女子A「す、すごいよ須賀くん!これすごく美味しい!」 京太郎「そっ…そーか?」 男子A「ああ!宮永のが一番かと思ったけど、お前のが断然美味しいよ!」 京太郎「よせよ、照れるだろ」 京太郎「……」ニヤリ 咲「っ!?」ガーーン 京太郎「ハハッ、あの咲の顔面白かったな」 京太郎「まさか!?って顔してたし俺に負けるなんて夢にも思わなかったんだろう」 京太郎(……でも俺に料理の才能があるってのはちょっと自分でも驚いたな。したことなんてなかったけど) 京太郎(ひょっとしたらこれは何かにつかえるんじゃねーか?) 嫁田「オッス、天才料理人」 京太郎「うるせーよ。何か用か?」 嫁田「そう邪険にすんなって、お前にいい情報持ってきてやったぞ」ピラッ 京太郎「何だこれ?」 嫁田「たまたまネットで見つけたんだけど、この大阪のお好み焼き屋で腕の立つ料理人募集してるらしいぜ」 京太郎「なんで大阪なんだよ?」 嫁田「ここ見ろよここ。時給爆弾価格一万円だってよ」 京太郎「!?」ガタッ 嫁田「すごくねーか?よっぽど腕の立つ奴しか募集しねーみてーだけどさ」 京太郎「……」 京太郎(大阪お好み焼き上重……か)ピラッ ―――――――――――― 京太郎「と、いうわけで面接を受けに来ました!」 漫「んー……」 京太郎「この須賀京太郎、必ず力になれると自負しています。どうでしょうか!」 漫「せやけど、ジブン実績なんもないやん?過去になんか料理大会で優勝した経験もないみたいやし」 漫「……あ、そか!ちょっとここで一品作ってみてや」 京太郎「ここで?」 漫「せや。私の舌唸らせたら雇ってやってもええで」 漫「……うーん」 京太郎「どうですか?」 漫「美味い、美味いんやけどなぁ……何か違うわ」 漫「堪忍な兄ちゃん。今回は不採用ってことでええ?」 京太郎「あ、はい」 ――――――――― ―――――――― 京太郎「ったく、せっかく学校サボって大阪まで行ってきたのに無駄骨じゃねーか、金返せよ!」ギギギギ 嫁田「ギブギブ!というか受かるかどうかまでは言ってない……」 咲「や、やっぱり京ちゃんたまたまだったんだよあの時は」 京太郎「んだとぉ咲?」グリグリ 咲「きゃふっ!?」 咲「だ……だって、お料理はかけた時間と経験が物を言う技能だよ?生まれつきお料理が上手な人なんていないよ!」 京太郎「うっ……」 京太郎(やけに説得力あるな……) 京太郎(まぁ、だけどまだすっぱり諦めたくなねーな……まだまだ) ―――――――― ――――――― ―――――― 咲「あ、あの……」 久「ん?どうしたの」 咲「最近京ちゃん部活来てませんけど……何か部長聞いてませんか?」 久「あら?咲は須賀くんから聞いてるもんだと思ってたけど、違うのね」 咲「??」 久「須賀くんボランティアの料理分野選考で最終審査通ったとかで、今世界飛び回ってるんだって」 咲「……え?」 久「世界の恵まれない子供たちに料理振舞ってるらしいわよ。今頃ブラジル辺りにいるんじゃないかしら」 咲「えええええええええええええ!!?」 京太郎「美味いか?美味いだろ?」 ブラジル人「トモダチ、オイシイネ!」 ブラジル人「トモダチ、ズットココイテ!」 京太郎「ごめんなー、ずっとここに居たいけど、まだ行かなきゃいけないとこあんだよ」 京太郎「またいつか料理作りにくるよ。絶対だ」 ブラジル「ゼッタイ、ヨロシク!」 京太郎「ただいま戻りましたー」 まこ「おう、おかえりんさい。長旅ご苦労じゃったな」 久「そうねぇ、大変だったでしょ?ホントにお疲れ様」 京太郎「いやいやそんな、俺も世界中の子供たちと仲良くなれたんで行ったかいがありましたよ!」 京太郎「みんなが俺の料理を美味しいって言って食べてくれる姿見たら疲れなんて吹き飛んじゃいました」 まこ「ほぉー、ええのう……」ウンウン 久「ま、今日は咲達も帰ったことだし……あなたも家に帰ってゆっくり休みをとりなさい」 久「幸い明日から連休だし疲れをとること、いいわね?」 京太郎「はーい」 ―――― 京太郎「これはブラジルのあいつで……カナダのあいつと……アフガニスタンのヤツで……これはポルトガル子か」 京太郎「何書いてあるか全く読めねーけど、部屋に全部飾っとくか」 京太郎「さーて、世界一周旅行も終わって実績も出来たことだし明日からは何しよっかな」 教師「須賀ー、ちょっといいか?」 京太郎「ん?もうそろそろインタビューとか記者の方は……」 教師「ああ、いやいやそうじゃない。とにかく放課後にちょっと残っておいてくれ。」 京太郎「はぁ……」 ――――――― 京太郎「……俺を宮守の高校で麻雀部の専属料理人としてスカウトしたいってことですか?」 トシ「もしウチに来てくれたら、勿論学費は全額免除だよ」 トシ「卒業後はそっちの方面に推薦状も出そうと思ってるんだけど……どうだい?」 京太郎「因みに……なんで俺なんですか?他にも良い料理人は」 トシ「あんたの料理を食べた人みんなから"元気が出た!"って聞いたもんでね」 トシ「大会終わって元気なくしてるみんなに、あんたの料理で元気にさせてやってほしんだよ」 京太郎(そんな理由で!?……って言うのはヤボなんだろうな) トシ「どうだい?受けてくれたら嬉しいんだけども……」 京太郎「………えっと」 京太郎「ありがたいお話しですが……お断わりします」 トシ「……理由を教えてくれるかい?」 京太郎「実はもう、あなたからこのお話を頂く前にスカウトされてまして……そっちに行くことが決まったんです」 京太郎「わざわざ長野まで来ていただいたのにすいません」ペコリ トシ「いや、こっちも調べもしないで来てすまないねぇ。そういう事なら仕方がない」 トシ「ちなみに差支えなければどこの高校からか教えてもらっても?」 トシ「臨海女子、か。流石に手が早いねぇ」 トシ「そりゃあ世界中で話題になった須賀くんを臨海が引き抜かないワケがないか」 京太郎「はぁ」 トシ「あの子たちにあんたを会わせてみたかったけど……今回は諦めることにするよ」 京太郎「はい、すいません」 京太郎「またご縁があればその時はどうぞよろしくお願いします」 久「あっちでも頑張りなさいよ?これ差し入れ」 京太郎「ありがとうございます部長。お世話になりました」 まこ「次帰ってきた時はウチの店で料理頼むけぇ!」 京太郎「はは、努力します……」 和「須賀くん、ずっと応援してますからね。たまには連絡ください」 京太郎「ありがとな和。頑張るよ」 京太郎(咲と優希は見送りに来てくれなかったな……まぁいいけど) 京太郎(……臨海女子か。どんなトコなんだろ) ――――――― ―――――― 智葉「キミが、須賀くんだな?」 京太郎「はい……えーと、あなたは」 智葉「辻垣内智葉だ。臨海女子麻雀部部長の」 智葉「これから互いによろしく頼むよ」 京太郎「ええ、こちらこそ」 智葉「早速で悪いが、じゃあ何か一品作ってもらおうかな」 京太郎「……今からですか?」 智葉「ああ。部員のみんなに美味しい料理を頼む」 智葉「なんせこれだけメディアで騒がれてる料理人だからな。期待してるよ」 智葉「美味いな……それ以外の言葉が出てこない」 ハオ「はい、私もここまで美味しい料理を食べたのは初めてですね」 京太郎「ありがとうございます!」 ネリー「そこまでかな?確かに美味しいとは思うけど」ガツガツガツ 智葉「そう言いながら一番がっついてるのはお前だがな」 ネリー「だって美味しい物は仕方ないじゃん。ねーメグ?」 ダヴァン「クッソまずいじゃんデス……カップ麺のがオックセンマンうめーデス」 ハオ「は?」 智葉「いや、それはないな」 ダヴァン「こんなモン料理と呼べるのカ……否!呼べませんヨ!」 ダヴァン「明華なら分かってくれるはずデス!ネ!?」 明華「………」 ダヴァン「明華?」 ネリー「どうしたの?なんで泣いてるの?」 明華「……それが」 明華「あまりに美味しすぎて、その………」 智葉「ん?……っ!?」 ネリー「あーーーー漏らしてる明華ーー!!」 京太郎「えっ」 明華「お、大きな声出さないでください!」 明華「うう、恥ずかしい……」 ネリー「おーもらしおーもらし!」ヤーイヤーイ 京太郎「これ、ハンカチです」 明華「え?」 京太郎「俺がここの掃除しときますんで、厠で身支度整えてきてください」 京太郎「一人でいけますか?」 明華「は、はい……」グスッ 明華「……あの」 京太郎「ん?」 明華「来て早々すいません……ご迷惑を」 京太郎「いえいえ、いいんですよ慣れてますし」 明華「え?」 京太郎「俺の料理食って漏らす奴結構いたんで、そこら辺は大丈夫ですよ」 京太郎「ひでぇ奴は大漏らして2mぐらい座高あがってましたし」ハハハ 明華「は、はぁ……」 ――――――― 智葉「美味しかったな、須賀くんの料理」 ハオ「はい!今度是非とも今度教わりたいですね」 ネリー「げっぷ」オエーー ダヴァン「帰りにカップ麺でお口治しシマース」 明華「本当に今日はお世話になりました」フカブカ 明華「なんとお礼を申しあげたらいいか……」 京太郎「いいですって、俺の料理にも責任はあったんですし」 明華「お礼に私にできることならなんでもします。どうぞ仰ってください」 京太郎「……」 京太郎「……ん?今なんでもって言いました?」 京太郎「じゃあ……」 京太郎「一日、デートしてくれませんか?」 明華「……デート?」 明華「デートと言うのは、男女が二人で街へ繰り出すという行為の事ですか?」 京太郎「ま、まぁそうなるのかな」 明華「いいですよ」ニコッ 京太郎「はは、やっぱりダメ……え?いいんですか」 明華「ええ」 京太郎「……えと、そんな簡単に決めていいんですか?いや嬉しいですけど」 明華「まだ会って一日も経っていませんが、あなたはとてもいい人と私は思いました」 明華「だから私でよければ喜んでデートをさせてもらいますね」 京太郎(おおおおおっしゃーーー!ダメ元だったけど言ってみてよかったぜ) 京太郎(デートを機会にもっとお近づきになれたら嬉しんだけどなー) 京太郎(さて、と。今日は明華さんとデートの日だ) 京太郎(なにしろあんな美人と歩くんだから、バッチシ決めて行かないとな!) 京太郎(まだ三十分あるな……ちょっと早く来過ぎたか) <Lalalalalalala…♪ 京太郎(髪型とか変じゃないよな?寝ぐせ立ってたりしたらカッコ悪いからな) <A Lalalalalalai♪ 京太郎「……」 <Vavavavavavavan…♪ 京太郎(……うるせぇな、誰だよ)クルッ 明華「Lalalalalala~♪」クルクル 京太郎「…」 京太郎「ん?」ゴシゴシ 京太郎「……あれ明華さんだよな?」ゴシゴシ 京太郎「明華さん」 明華「Lalalala……?」 京太郎「まだ朝早いのでやめましょう。とても力強い唄とは思いますが、ここじゃちょっと迷惑ですよ」 明華「そ、そうなのですか?すいません……欧州に居たころはどこでも歌えたので」 京太郎「ここは日本ですからね。さ、行きましょう」 京太郎「それじゃあ早速、オススメのデートスポットお願いします!」 明華「えっ?」 京太郎「俺、一昨日こっち来たばかりなんで住んでる周辺以外分かんないんですよ」 京太郎「普通は男がするもんですがすいません、リードお願いできませんか?」 明華「……え、えと」 京太郎「?」 明華「その……私、そういうの分かりません」 京太郎「……マジ?」 明華「マジ?です」 京太郎(弱ったなぁ、完全に明華さん頼りだったのに……これなら辻垣外さんにでも聞けばよかったな) 京太郎(電話で誰かに聞いてみるか)ピポパ 京太郎「ちょっと待っててくださいね」prrrrrr トシ『もしもし?』 京太郎「あ、もしもし?熊倉さんですか?俺です、須賀です」 トシ『おやどうしたんだい?何か用事でも』 京太郎「はい!あの、東京のデートスポットでどこかいいとこありませんか?」 トシ『……』 京太郎「熊倉さん?」 トシ『よく分かんないけど、私は雷門とかぐらいしか分からないよ』 京太郎「雷門ですか?」 トシ『こういうのは豊音に聞いた方がいいと思うんだけどねー』ボソッ 京太郎「え?」 トシ『いや、なんでもないよ。それじゃあ切るからね』 オカシイヨー デバンガナイヨー ダルイ ファック!ファック!! 京太郎「はい!ありがとうございました!」 京太郎「ってことで雷門に行きましょう」 明華「はぁ……」 ―――――――― 京太郎「うお、実物初めてみたけど結構デカいな」 明華「……」 京太郎「どうですか明華さん?これが日本の雷門ですよ!」 明華「こんな所より私の家に来ませんか…?」 京太郎「へっ?」 明華「お互い分からないのに無理に歩き回る必要もないです。家でゆっくりするのもデートですよ」ニコッ 京太郎「…そ、そうですね」 明華「それではご案内しますね」 ―――――― 京太郎「……って」 京太郎「家じゃなくて"寮"じゃないですか!しかも"女子寮"!」 明華「何か問題が?」 京太郎「大アリですよ!普通こういう所って男子禁制じゃないですか!」 明華「そ、そうなんですか……普段殿方と接する機会無いもので」 京太郎「…」ハァ 京太郎「今日の所は帰ります」 明華「え?」 京太郎「次までにデートスポット調べときますんで、その時またお願いします」 京太郎「来たばっかとはいえ下調べしなかったら俺が悪いですからね……」 明華「え、えと」オロオロ 京太郎「すいません、それじゃあこれで」 明華「……」 明華「分かりました……」 明華「……」ギュッ 京太郎(くっそー、バシッと決める筈がなぜこんなことに) 京太郎(相手が年上だからって甘えちゃダメだな……自分から動かないと) ―――――― ――――― 智葉「それじゃ、今日も頼むぞ」 京太郎「はい!任せてください!」 京太郎「……」チラ 明華「…?」 明華「…」ニコッ ネリー「なんでネリーのことチラチラ見てるの?いくら美味しくてもお金ならあげないよ」 京太郎(貴様ではない) ダヴァン「どーせ、今回もクソマズイ料理作るんでショ」ハァ ハオ「それは聞き捨て成りませんねメグ。訂正してください」 ダヴァン「ヤなこったでス」 智葉「す、すまないな……」 京太郎「いえいえ」ハハ 明華「今日も美味しいお料理ありがとうございます」 ネリー「モッキュモッキュ」ガツガツガツ ハオ「ネリーも美味しいって言ってるようですよ」 ダヴァン「……」 ダヴァン「ハァ」コト ネリー(スプーンを置いた…?) ハオ「メ、メグ!」 ダヴァン「ガツガツガツガツガツ!!」 ネリー(いや違う……スプーンに持ち替えたっ!?) ダヴァン「ンー!!エクセレンッッ!!」 ダヴァン「こんなウマイ料理アメリカでも食べたことないでス!」 ハオ「……」 ハオ「随分前と態度が違うようですが?」ニヤニヤ ダヴァン「ウ……」 ダヴァン「……スイマセンでしタ」フカブカ 京太郎「はは、いやいいですよ。エクセレント頂いたんでそれでチャラにします」 ダヴァン「やさしいですネ京太郎は」 ダヴァン「サトハ、私も考えを改めることにしましタ!」 智葉「……」ウッ…オエッ ダヴァン「サトハ?」 智葉「な、なんでもないぞ……なんでも」 智葉「……まずっ」ボソ 京太郎「!?」ビクッ ?「……今なんて?不味い?」イラッ ダヴァン「聞き捨てならないですネ……その言葉」 智葉「あ、いや違う!その……」 ダヴァン「せっかくキョータロウが丹精込めて作ってくれた料理をマズいとは……見損ないました智葉」 ハオ「あなたが言えた義理ですか…」 ダヴァン「だまラッシャイ!とにかく智葉、私はあなたを許しまセン!」 明華「流石の私も……ちょっと嫌な気持ちになりました」 ネリー「もー、喧嘩しないでよご飯がホントにマズくなっちゃうじゃん」 智葉「すまん……ちょっと頭を冷やしてくるよ」 ダヴァン「全く、ホントにサトハは!」 ハオ「だからあなたは人の事を言えないでしょうメガン」 ダヴァン「心を入れ替えたんでス!もう過去の私は消え去りましタ!」 京太郎「全部俺の力不足です。すいません」 明華「え?い、いやそれは違うのでは……」 京太郎「次はみんなに美味しいって言ってもらえる料理作るようにします……」 京太郎「それが俺がここに呼ばれた理由ですから」グスッ ネリー「え?なんで泣いてるの……」 ハオ(メグはともかく勧誘の第一人者であるサトハに言われたら、そうなりますよね) ハオ「安心してください京太郎。きっと智葉も本心から言ったわけじゃありませんよきっと」 ハオ「少なくとも私は美味しいと感じました」 ネリー「うん、それは同意かな」 京太郎「はは……ありがとうございます」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2121.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355149267/ 咲「むぅ…京ちゃんにはこの素晴らしさが分らないの?」 京太郎「ぜーんぜんわかりませーん」 咲「キィイ!!最初は興味のなかった京ちゃんがハギヨシさんのテクで無理やり」 咲「イカされてそこから京ちゃんもハギヨシさんの事が気になっていくんだよ」 京太郎「そもそも俺ホモじゃないし」 咲「口ではそう言っていても下の口は正直ですね展開キタよ!!」 京太郎「それこそねーよ。それにお前前はハギ京の純愛こそ至高って言ってただろ」 咲「//でも最近は無理やりもいいかなーって」 京太郎「節操ねーな」 咲「龍門さんのお屋敷へ修行に出る京ちゃん…」 咲「でもある時ミスをしてしまって怒った龍門さんの命令でハギヨシさんに犯される京ちゃん」 咲「その時は憎むんだけど。ある晩ハギヨシさんのテクを思い出して自分を慰める京ちゃん」 咲「そして始まる恋…キャアアアア!!キマシタワー」 京太郎「やっぱりねーよ」 京太郎「そもそも龍門渕に修行なんか行かないし」 京太郎「まあハギヨシさんにはタコスの作り方を習ってるけど」 咲「!!それはフラグだよ!!京ちゃん!!」 京太郎「お前は何でもフラグにするな」ポカッ 咲「うう…痛いよ…京ちゃん」 京太郎「知るか」 咲「あ!それはそれとして明日の休み京ちゃん何か用事ある?」 京太郎「明日?家でダラダラするという重要な使命がある」 咲「無いんだね!!じゃあした一緒に来てよ」 京太郎「無視かよ…どこに行くんだ?」 咲「ハギ京の妄想力を高めるためにデートスポット周りをしたいの」 京太郎「一人で行け」 咲「何言ってるの!!ハギ京の妄想なのに京ちゃんが行かなくてどうするの!!」 京太郎「すっげー行きたくない」 咲「お願いだよー」 京太郎「はあ…分ったよ」 咲「やった!!明日の9時に駅前でね!!」 京太郎「はあ…気が重い」 咲「京ちゃーーーーん!!!こっちこっち」 京太郎「…おお…朝から元気ですね…」 咲「当然でしょって!!何で京ちゃん制服なの!!何でおめかししてないの!!?」 京太郎「擦る必要ないからって…何でお前はそんなに気合入った服着てるんだよ」 咲「今日はハギヨシさんになりきろうと思ったの!!なのに京ちゃんは!!」 京太郎「とりあえずどこに行くんだ?」 咲「えっと…おしゃれなカフェとか?」 京太郎「何で疑問形なんだよ…まあいいけど」 咲「このケーキ美味しいよ!京ちゃん」 京太郎「そうですねー」 咲「むぅ…何でそんな投げやりなの」 京太郎「そしゃもう幼馴染の腐った妄想に付き合わされているからですよー」 咲「腐ってないもん!美しいもん!真実の愛だもん!!」 京太郎「はいはい」 咲「ふん!!もういいよ!!」バクバク 京太郎「そんなに食ったら太るぞ」 咲「残念でしたー私は太らない性質なんだよ!!」 京太郎「胸がか…」 咲「キィイイイイイ!!!!乙女に向かってそんな事言うなんて!!」 京太郎「今日はハギヨシさんなんじゃないのか?」 咲「そ、そうだった」 京太郎「で・妄想の方は捗りましたか?」 咲「そうだねーやっぱりケーキの食べさせ合いはやりたいよねー」 咲「ハギヨシさんの突き出したフォークから一口食べる京ちゃん…」 咲「食べた後間接キスしちゃった//って赤面する京ちゃん…」 咲「キャアアアアア!!キタよ!!!!!!」 京太郎「さいですか」 京太郎「あ…咲頬っぺたにクリーム付いてるぞ」 咲「え?どこ?」 京太郎「ここだよ」ヒョイパク 咲「////な、何してるの京ちゃん!!!」 京太郎「クリーム取ったんだけど」 咲「だだだだって…いいいいいま…食べた///」 京太郎「妄想が捗るだろ?」 咲「そそそうだよね///」 咲「さて次に行くよ」 京太郎「おー」 咲「また投げやりな声出して!」 京太郎「さっきのケーキ俺の奢りだったからな…」 咲「ふーんだ!私に変なことした罰だよ//」 京太郎「へいへい」 咲「じゃあ次は…えーっと…あの」 京太郎「考えてなかったのか」 咲「!!しょうがないよ!!デートなんかしたことなかったんだから!!」 京太郎「じゃあ今日が初めてか」 咲「///ち、ちがうよ!!今日はハギ京の妄想強化のためだよ!!」 京太郎「じゃあそこら辺ブラブラするか」 咲「そ、そうだね」 咲「ふぅーむなるほどなるほどなるほどー」 京太郎「妄想は捗りますか?」 咲「や、やっぱりこういう大通りは…どちらからともなく手をつなぐのが良いよね//」 咲『京太郎君寒くはないですか? す、少し//』 咲『それはいけません』ギュッ 咲『は、ハギヨシさん//』 咲「キャアアア!!!ハギヨシさん大胆!!!!」 京太郎「へー」 京太郎「こんな風にか?」ギュッ 咲「ひゃう!!きょ、京ちゃん//」 京太郎「あーハギヨシさんの手は暖かいなー(棒」 咲「!!私は咲だもん!!!京ちゃんの馬鹿!!」 京太郎「今日はハギヨシさんなんだろ?」 咲「そ、それはそうだけど…」 咲「見て見てあのウサギの人形可愛いよ」 京太郎「俺にそんなファンシーな趣味はないぞ」 咲「あ…そ、そうじゃないよ!!わt…ハギヨシさんの趣味だよ!!!」 京太郎「あの人にそんな趣味なさそうだけど」 咲「チチチ…分ってないなあ京ちゃんは…ああいう完璧な人に限って」 咲「こういう趣味があるもんなんだよ」 咲「和ちゃんのエトペンを直したりしてたでしょ」 咲「実はハギヨシさんの部屋は可愛い人形だらけなんだよ」 京太郎「そんなもんかなー」 咲「たくさんの人形に囲まれながら行為に及ぶ京ちゃんとハギヨシさん…//」 咲『だ、だめですよ…//ハギヨシさん…汚れちゃいます…//』 咲『構いませんよ…もっと素晴らしいものが手に入ったのですから』 咲『そ、それって//』 咲『君ですよ…京太郎君』 咲『は、ハギヨシさん//』 咲「うはああああああ!!!!!みなぎってきたよ!!!」 京太郎「それは良かったですねー」 咲「もう!!ちゃんと聞いてよ!!それで…そのあと」 京太郎「あーこれ下さい」 デネデネ キョウチャンハ ハギヨシサンノアイブニミヲマカセテ 京太郎「包装してください」 フタリハエイエンノアイヲチカウノ// アレ?キョウチャン…? 京太郎「まだやってたのか咲」 咲「んもう!!折角いいところだったのにどこに行ってたの!!」 咲「京ちゃんとハギヨシさんが永遠の愛を誓ってキスをするのn…」 京太郎「あー分った分った。お詫びにこれやるよ」 咲「え?これなに・…ってさっきの人形…」 京太郎「欲しかったんだろ?」 咲「//う、うn…って違うよ!!ハギヨシさんの趣味だよ!!!」 京太郎「じゃあいらなかったか?返品して来よう」 咲「だ、駄目!!!一度貰ったんだから私の物だよ!!」 咲「そ、それに//…これを見ながら妄想するから!!」 京太郎「さいですか」 咲「ふん!!………………アリガト」 京太郎「ん?何か言ったか?」 咲「何も言ってなよーだ!!」ベー 京太郎「昼飯はマクダナルドでいいよな?」 咲「うん」 京太郎「結構いけるな」モグモグ 咲「ホントだねー」モグモグ 咲「あ!!またビビッときたよ!!!」 咲「ハギヨシさんって龍門さんの執事だからこんなところ来たことないでしょう?」 京太郎「多分な。あの人なら超高級ハンバーガーとか作りそうだし」 咲「そこだよ!!今まで行ったことのなかったところに来る二人」 咲『すいません…ハギヨシさん…こんなところに連れてきてしまって』 咲『構いませんよ』 咲『で、でもこんなところ…ハギヨシさんの口に合わないんじゃ…』 咲『んふ…京太郎君と一緒ならこのハンバーガもどんな高級料理にも勝るものに見えますよ』 咲『ハギヨシさん//』 咲「くううううううう!!!最高!!!!!! 京太郎「すいませんーダブルバーガーもう一つ」 咲「って!!また聞いてないし!!!」 咲「もう!京ちゃんの未来の予想図なんだから真面目に聞いてよね!!」 京太郎「はいはい」 咲「さっきから空返事ばっかりだよ!!」 京太郎「また口にケチャップ付いてるぞ」フキフキ 咲「」カァア// 咲「京ちゃんはまた!!//」 京太郎「で次はどこ行くんだ」 咲「えっ…んーと」 京太郎「やっぱり喪女だな…咲は」 咲「!!!もう!!失礼だよ!!!京ちゃん!!!」 咲「次は服を見に行くの!」 京太郎「へいへい」 咲「ここだよ!和ちゃんや国広さんにお勧めされたお店」 京太郎「…へへえ…大丈夫かよ」 咲「ねえ京ちゃんどれがいいと思う?」 京太郎「咲ならなんでも似合うんじゃねーの」 咲「//…じゃあちょっと試着するから待っててね」 咲「ど、どうかな//に、似合う?」 京太郎「おお…似合ってるぞ。でも和や国広さんとは違う服なんだな」 咲「カァア!!!京ちゃんの変態!!!スケベ!!!」 京太郎「でもさ…この店女向けだよな」 京太郎「幾らなんでも俺とハギヨシさんが来る店じゃないよな」 咲「…バカ」 京太郎「どうした?」 咲「なんでもないよ!!!京ちゃんが受けだから女装するの!!!」 京太郎「ブフッ!!お、俺はそこまで変態じゃねー!!」 咲「で、でも結構いけそうだよ…京ちゃん線細いし…//」 咲『は、ハギヨシさん//恥ずかしいです…//』 咲『んふ…そんなことありませんよ…よくお似合いです』クチュ 咲『あっ…//そ、そんなところ…』 咲『おやおや…大きくなってますよ…京太郎君』 咲『い、いや…//言わないでください//』 咲「すごい来てるよ!!!!!」 京太郎「店の中で大声を出すな」ポカッ 咲「あう…」 京太郎「じゃあ行くか」 咲「う、うん…でもいいの?服なんか買ってもらって?」 京太郎「清澄がインハイに出場したお祝いということで」 京太郎「俺はあんまり役に立てなかったからな…」 咲「ううん!!!そんなことないよ!!」 咲「部長も染谷先輩も優希ちゃんも和ちゃんも私も京ちゃんには感謝してるよ!!」 咲「雑用を文句の一つも言わずにやってくれてありがたいって」 咲「京ちゃんは縁の下の力持ちだよ!!」 京太郎「はは…ありがとうな咲」ポンポン 咲「ううっ…//」 咲「さてそろそろ夜になってきたよ…」 京太郎「じゃあ帰るか。お疲れ様」 咲「何で!!ここからが本番だよ!!!」 咲「日も暮れてきて、雪も降りだしたある日…」 咲「手を繋ぎながら二人は歩いている…」 咲『は、ハギヨシさん帰らなくて大丈夫なんですか//』 咲『んふ…透華様や衣様からたまにはゆっくりしてきなさいとお休みをいいただきまして』 咲『京太郎君は大丈夫なんですか?』 咲『ハギヨシさんと一緒ならどこへだって//』 咲「そして二人は手を取り合いながら歓楽街を進んでいく…」 京太郎「ホットコーヒー二つ」 咲「二人の進む先に現れたのは煌びやかなネオン輝く欲望のお城…」 咲「そう…ら//ラブホテル//…」 京太郎「何でそこだけ恥ずかしがるんだよ」 咲「もう夜も遅い…どちらともなく相手の手をとり中へ消えていく…」 咲「そう…二人は結ばれるんだよ…」 京太郎「お前の妄想ではもう100回は結ばれてるけどな」 咲「もう!!横槍を入れないで」 咲「中に入った京ちゃんはそのあまりの豪華さに驚くんだよ…」 咲『ハギヨシさん//…お、俺こんな豪華なところじゃ落ち着かないです』 咲『大丈夫ですよ…どんなところだろうと私たち二人の愛の巣です…』 咲『あっ…//』 咲「そう言うとハギヨシさんは豪華なベットに京ちゃんを押し倒すんだよっ…//」 咲「そして部屋の中に漂う豪華な香りとハギヨシさんの臭いで理性を失った京ちゃんは…//」 京太郎「さっきから豪華豪華しか言ってないな」 咲「んもう!!しょうがないでしょ!!入ったことなんてないんだから!!」 京太郎「じゃあ…入ってみるか?」 咲「え…//」 咲「ななななな何言ってるのかななな!!!!」 京太郎「これもハギ京のためだろ?」 咲「あうううう!!!ででででもこればっかりは!!!!////」 咲「………で、でも京ちゃんとなら……」 京太郎「なんてな!!」 咲「へっ?…」 京太郎「流石に妄想に付き合うって言ってもそこまではしないよ」 京太郎「そもそも今日制服着てるからな」 咲「むうう!!!京ちゃんの馬鹿!!!おっぱいに挟まれて死ね!!」 咲「ハギヨシさんの上で腹上死しろ!!!!」ダッ 京太郎「あ…咲」 京太郎「ってな事があったんですよ」 京太郎「あの後咲を追いかけたら泣き出して警察に事情聞かれるわ」 京太郎「罰だって高い飯奢らされるは大変でしたよ」 久「うわ…悲惨ね…」 京太郎「でしょう?」 久「…咲がよ」 まこ「この色ボケ男にはきついお仕置きが必要じゃけえ」 優希「いいいいいぬうううううう!!!!そこに直るじぇ!!!!」 久「あとで永水の大将にお仕置きしてもらいましょう」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3346.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349186522/ 京太郎「ペニスがエノキサイズだなんて・・・」 染谷「男のもんを見たことがないけぇ、わしにはようわからんよ」 京太郎「先輩はオナホって知ってますか?」 染谷「いや、知らん。何じゃ?」 京太郎「ペニスを入れて性欲を解消する道具です。でも、俺のペニスはエノキサイズだから、合うサイズが一つもないんです・・・」 染谷「知らんよ、そんなん」 京太郎「だから俺は、オナホ代わりにチクワで代用してるんです」 染谷(相談があるっちゅうから聞いてやれば、まったく、こいつときたらほんとに・・・) 染谷「よ、よかったのう。代用品とはいえ、サイズ合うんが見つかって」 京太郎「ええ。勃起した状態でようやく・・・というところですが・・・。でも、まだ悩みはあるんです・・・」 染谷「なんね?」 京太郎「薄々は察していると思いますが、ペニスが小さいということは、玉も小さいんです」 染谷「想像もしとらんわ!」 京太郎「先輩はどのくらいの大きさだと思いますか?」 染谷「そんなんわからんよ。でも、小さいっちゅーんじゃから・・・パチンコ玉くらいか?」 京太郎「惜しい。正解はBB弾くらいの大きさです」 染谷「そうなんかい。それで?」 京太郎「一般的に睾丸の体積は、π/6 ×長さ×幅×厚みで求めるんですが」 染谷「難しい話は結構じゃ。で、何が言いたいんよ?」 京太郎「俺の睾丸じゃ、精液を作り出す絶対量が少な過ぎるんです!」 染谷「ほ、ほう・・・」 京太郎「一般に、若者が出す精液の量は1~2ミリリットルです」 染谷「ふんふむ」 京太郎「ですがそれは一般的な睾丸のサイズでのこと・・・。BB弾程度の俺の睾丸では・・・」 染谷「一体どうなるっていうんよ?」 京太郎「一雫(ひとしずく)すら出ないんです・・・」 染谷「なんと・・・。そりゃ・・・大変じゃのう・・・」 京太郎「ええ・・・。ペニスのせいもあるんでしょうが、こんなんじゃ将来誰かと結婚できたとしても子供を作ることなんてとても・・・」 染谷「そうじゃのう・・・」 京太郎「それどころか、行為の最中にペニスが折れたりしてしまう危険性だって・・・」 染谷「まあ確かに・・・」 京太郎「こんなこと先輩にしか相談できなくて・・・」 染谷「まあ、こんなこと誰にも相談できんけぇのう」 京太郎「お願いします!何とかならないでしょうか!」 染谷「何でわしが何とかできると思うたんよ?わしは神様でも何でもないんじゃから」 京太郎「でも、先輩は奇跡の力が使えるから・・・」 染谷「!?」 京太郎「知ってるんですよ? 京太郎「先輩が優希のタコス中毒を治療したり、和の胸を重力から解放してあげたり、咲を伸ばしたり縮めたりしてたこと・・・」 染谷「そうかい・・・。じゃが、お前さんの期待には応えられん」 京太郎「何でですか!?」 染谷「わしが咲たちの治療に使ったんが何かわかるか京太郎?」 京太郎「セイクリッドルクセンフォイフォイワカメですか?」 染谷「ああ、そうじゃ。しかし、セイクリッドルクセンフォイフォイワカメはもう使い切ってしまったんよ」 京太郎「そんな・・・。じゃ、じゃあまたセイクリッドルクセンフォイフォイワカメを手に入れたら・・・」 染谷「それがもう手に入れることができんのじゃ」 京太郎「どうしてですか!?」 染谷「そもそもセイクリッドルクセンフォイフォイワカメというんはこの世界のどこを探しても存在せんかった」 染谷「しかし、その存在が見つかったんはつい数ヶ月前・・・」 京太郎「長野に海が作られたときですね」 染谷「そうじゃ。長野の海は人工的に作られたせいか、珍しい生き物などが多数生息し始めた」 染谷「セイクリッドルクセンフォイフォイワカメもその一種じゃ」 京太郎「珍しい・・・?まさか絶滅ですか!?」 染谷「いや、そういうことじゃないんよ」 京太郎「じゃあ一体何故・・・」 染谷「龍門渕じゃ・・・」 京太郎「龍門渕・・・?龍門渕が一体何故・・・?」 染谷「元々、長野の海は龍門渕の天江衣のワガママで作らされたものじゃ。じゃから所有権は龍門渕にあるんよ」 京太郎「ですが、龍門渕は一般人の立ち入りも許可していますし、そんな狭量なはずは・・・」 染谷「やってはならんことをしてしまった・・・・それで、清澄の麻雀部の立ち入りが禁止されたんじゃ・・・」 染谷「お前さんは知らんようじゃがの・・・」 京太郎「やってはならないこと・・・ですか・・・?」 染谷「以前わしらが海に遊びに行ったことがあるじゃろう?」 京太郎「俺がゾナハ病で行けなかったときですね」 染谷「そうじゃ。その時なんじゃが、偶然海で龍門渕高校の麻雀部と遭遇してのう。一緒に海水浴をすることになったんじゃ」 京太郎「なるほど・・・」 染谷「最初はビーチバレー、バーベキュー、スイカ割り・・・。様々な海の遊びをして楽しく過ごしておったんじゃ」 京太郎「何か事件が起きたんですか?」 染谷「ああ・・・。超弩級のな・・・」 染谷「最初に異変に気付いたんは和じゃった」 染谷「和が騒ぐんでわしも海を見てみると、咲が何かに怖がって海の中で身動きすらできんような状態になっとった」 京太郎「まさかサメが!?」 染谷「似たようなもんじゃ。北朝鮮の工作員が日本人を拉致しに長野海まで来とったんじゃ」 京太郎「なるほど!北朝鮮の工作員が日本人を拉致する最大の海、新潟の海と近いですもんね」 染谷「ああ。長野の海は日本海とは隣接しとらんがの。それで、咲なんじゃが・・・」 京太郎「どうなったんですか!?」 染谷「 漏らしよったんよ 」 京太郎「漏らした・・・!?おしっこをですか!?」 染谷「そうじゃ。海の中で弛緩する様子でそれが誰にでもようわかった」 染谷「でも、それは仕方ないことなんじゃ。北朝鮮の工作員に拉致されようってときじゃからのう・・・」 京太郎「そ、それで咲は・・・!?」 染谷「幸い、龍門渕の執事が海上を走り、間一髪で助けてくれた・・・。じゃが・・・」 京太郎「さすがハギヨシさんだぜ!で、咲は・・・?」 染谷「咲のおしっこが海中で長野の海と摩訶不思議なミラクルワンダー化学反応を奇跡的に誘起」 染谷「咲の周囲数キロにわたって長野の海の海洋生物が死滅したんじゃ・・・」 京太郎「な、何だってー!?」 染谷「それを見とった龍門渕の跡取り娘が大激怒しよってのう。清澄高校の麻雀部は立ち入り禁止になったんよ・・・」 京太郎「そんなことが・・・」 京太郎「あれ・・・?ってことは、咲の他に海に入ってた人が影響を受けたんじゃ・・・!?」 染谷「ああ。幸いわしや和みたいにスイカを食べとった連中は影響を受けんかった。海水に浸かっとらんかったけぇね」 京太郎「海の中には誰が・・・!?そして、一体どんなことに・・・!?」 染谷「死んだりはせんかった。じゃが、身体に重大レベルの深刻な影響を及ぼしたんじゃ・・・ 染谷「そしてそれが龍門渕の跡取り娘の逆鱗に触れる引き金じゃったんじゃ・・・」 染谷「海に居た人間は咲の他に久、国広一、天江衣がおった」 京太郎「部長が!?でも、部長には何も変化は・・・」 染谷「久には影響が少なかったからのう。浅瀬におったんが幸いしたのかもしれん。具体的には顔が少しムーミンみたくなりよった」 京太郎「ああ、言われてみればそんな気も・・・」 染谷「じゃが、そんなことより問題になったんが龍門渕麻雀部の国広一と天江衣じゃ・・・」 染谷「特に、天江衣は咲と一緒に遊んどったから影響も甚大じゃった」 染谷「国広一は龍門渕透華より巨乳のボインちゃんに・・・」 京太郎「うほっ!」 染谷「そして、天江衣は身長が20センチ以上伸び、顔立ちも少し大人っぽく歳相応になり、体つきも和並みのグラマラスバディに・・・」 京太郎「やばい・・・。想像しただけで俺のエノキがストローサイズに・・・」 染谷「龍門渕の透華お嬢様は、それで激怒したっちゅーわけじゃ」 京太郎「・・・・・・・・・」 染谷「どうしたんじゃ?」 京太郎「・・・・・・・・・」ビクビクッ 染谷「京太郎・・・?」 京太郎「・・・いえ、何でもありません。ですが、それなら問題解決はもう見えたも同然でしょう」 京太郎「清澄高校麻雀部員が立ち入り禁止の対象となっているのであれば、一時的に退部すればいいというだけのこと」 染谷「お前は天才か?」 染谷「じゃが、それはできん相談じゃ」 京太郎「なにゆえ?」 染谷「わしら清澄高校麻雀部は全国優勝を果たした・・・。」 染谷「そして、それによって麻雀部に在籍している限り様々な恩恵を受けることができる」 京太郎「え・・・?俺にはそんな恩恵、一個も・・・」 染谷「そりゃのう、ほら、お前さんは県予選敗退した男子部じゃし・・・」 京太郎「くっそー・・・!だったら俺が麻雀部を一時的に抜けてセイクリッドルクセンフォイフォイワカメを取ってきますよ先輩!」 染谷「それができたら苦労はないんじゃ」 京太郎「あっ、まさかあれですか・・・。盲点でした・・・」 染谷「そう、海水浴ならそれで問題ないかもしれんが、海産物や魚なんかを取ろうと思ったら漁業権が必要なんじゃ」 京太郎「参ったな・・・。染谷先輩、その漁業権は年間いくらでしたっけ?」 染谷「漁獲高によっての割合にもなるが、最低でも30万はするかのう」 京太郎「・・・こうなったら俺は・・・。俺は・・・」 京太郎(俺はあの後、和の協力もあってiPS細胞の力で女へと性転換し、悩みは解消された) 咲「京ちゃーん!何立ち止まってるのー?」 優希「そうだじぇ!早くしないとケーキバイキングのケーキがなくなっちゃうだろ!」 京太郎「ごめんごめん」 京太郎(性転換したからか、前よりも少しみんなとの距離が縮まったような気もしないではない。でも一番変わったことは・・・) 咲「京ちゃん、トイレ行こっか?」 和「でしたら私も」 咲「ううん、京ちゃんと二人で行くから和ちゃんは優希ちゃんとケーキ食べてて」 京太郎「ダメだって咲・・・こんな・・・トイレなんかで・・・あっ・・・///」 咲「うるさいなあ。いいから京ちゃんは黙って私に体を預けなよ」ドドスコスコスコ 京太郎(咲のおしっこと長野の海の奇跡の影響は咲自身にも及んでいる) 京太郎(咲にはエノキなんてレベルを超越したペニスが生えていたってことくらいかな) 咲「うっ・・・出すよ!京ちゃんっ・・・!!」 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3316.html
優希「どうしたんだじぇ?」 久「どうしたのよ騒々しい」 和「何かあったんですか?」 咲「京ちゃんがうずくまってる・・・。もしかして京ちゃんが怪我でもしたんですか、染谷先輩?」 染谷「わしが牌を入れる箱を落として、京太郎のおちんちんの骨を折ってしもうたんじゃ・・・」 久「なんですって!?」 優希「おちんちんの骨が折れるなんて大変だじぇ!」 咲「ど、どうしよう・・・」 和「救急車を呼んだ方がいいのでは・・・?」 京太郎「だ、ダメだ・・・。救急車は呼ばないでくれ・・・」 久「そんな、どうして!?」 染谷「そうじゃ!何でなんじゃ!?」 京太郎「部内で怪我人が出たとなれば麻雀部は廃部になるかもしれない・・・] 京太郎「ここは麻雀部とは関係なく怪我をしたということにしないと・・・」 染谷「動くんじゃない!痛いんじゃろ?」 京太郎「はは、大丈夫ですよ。たかが骨が折れたくらいで・・・。ぐぁぁ!!」 咲「あわわ、ど、どうしたら・・・」 優希「とりあえず冷やしてみようじぇ。冷凍庫から氷出してくるじぇ!」 和「では私は氷を入れる袋を用意します」 久「須賀君、本当に大丈夫なの?」 京太郎「大丈夫です。骨折するのには慣れてますから・・・」 咲「そんな、よく骨折してるって・・・何で・・・」 京太郎「男の子には色々あるんだよ、咲・・・」 染谷「すまん京太郎・・・。わしがあんな重い箱を落としたばっかりに・・・」 京太郎「いいんですよ染谷先輩・・・。俺が悪いんですから・・・」 優希「氷持ってきたじぇー」 和「では冷やしましょうか」 久「冷やす・・・。ね、ねえ、やっぱりこういうのは患部に直接当てて冷やさないといけないのかしら・・・?」 京太郎「えっ・・・?」 優希「じゃあ脱がせるじぇ?」 和「ちょっと、汚いもの出させようとしないで下さい!」 咲「あわわ、どうしたらいいのかわかんないよぉ」 染谷「よし、脱がせい!」 優希「アイアイサーだじぇ!」 京太郎「や、やめて下さい!こっちは骨が折れてるんですから乱暴なことしないで下さい!」 久「そ、そうね・・・」 優希「すまんだじぇ・・・」 和「怪我人は丁寧に扱わないと。早く病院に行ってきたらいいのに」 咲「で、でも痛そうだよ?脱がせて冷やしてあげようよ!」 染谷「じゃがのう・・・」 京太郎「こんな状態じゃ歩くことはとても・・・」 染谷「わしの責任じゃ・・・」 京太郎「そんな・・・。元はといえば俺が先輩が棚の上から牌の箱を取っている脚立の下で横になってたのが悪いんですから・・・」 久「とにかく、骨折は早めの治療が大事なのよ」 和「そうですね。折れたのを放っておくと、骨が変にくっついて大変なことになりかねませんから」 優希「でも、京太郎は身動きができないって言ってるじょ」 咲「うーん・・・」 染谷「じゃったらわしが・・・」 京太郎「えっ・・・?」 染谷「わしがおんぶして病院まで連れていったる!」 久「まこ・・・」 優希「漢と書いておとこだじぇ!」 和「染谷先輩、かっこいいです!」 咲「で、でも・・・」 染谷「さあ、わしの背中に乗るんじゃ京太郎」 京太郎「そ、それじゃあ失礼します・・・。ぐっ、ぎゃぁぁあああああ!!!!!」ドテッ ゴロンゴロン 染谷「ど、どうしたんじゃ京太郎!?」 久「まこ、ちゃんと支えたの?」 染谷「わ、わしは・・・。京太郎が自分から転がり落ちたんじゃ・・・」 優希「まさかこれは・・・」 和「わかるんですか優希?」 優希「これは仮説なんだけど、京太郎の骨折したおちんちんが染谷先輩の背中に接触したことで激痛が走ったのではないだろうか?」 咲「それだよ優希ちゃん!冴えてるね!」 優希「いや~、えへへへへ」 京太郎「うぅ~・・・」 染谷「ど、どうしたらええんじゃ・・・。これじゃあ京太郎を病院に運ぶ手段が思い浮かばん・・・」 久「諦めるのはまだ早いわ!」 咲「そんな・・・。運ぼうとしたってこんなに痛がってるんですよ?どうしようもないじゃないですか!」 久「逆転の発想よ」 和「逆転の発想・・・ですか・・・?」 久「痛みを感じるというのであれば、それはどうしようもないこと」 久「だったら、須賀君を気絶させて何も感じてないうちに運んでしまえばいいだけのこと」 優希「なるほどー」 和「一理ありますね」 染谷「じゃ、じゃがそれは危険なことなんじゃないじゃろうか・・・」 久「どういうこと?」 染谷「痛みっちゅうんは、体が発する危険信号じゃ・・・」 染谷「それを無視して無理矢理運ぶっちゅうんは、何か良からぬことが起きそうで怖いんじゃ・・・」 優希「でも、ここで何もしなかったら京太郎のおちんちんの骨は永久に折れたまんまだじぇ?」 咲「ううん、悪く骨がくっついて大変なことになるかも・・・」 染谷「うぅ・・・、わしんせいでこんな・・・」 久「自分を責めちゃダメよ、まこ」 和「そうですよ染谷先輩。先輩は何も悪くないです」 優希「だからそんな落ち込まないで欲しいじょ」 染谷「お前達・・・。ありがとうな・・・」 咲「そうだ!駅前においしいケーキが食べられるお店ができたんですよ!よかったらそこに行きませんか?」 和「いいですね!染谷先輩、行きましょうよ。こんなところで落ち込んでいるよりいいですよ」 優希「ケーキ♪ケーキ♪」 久「行きましょ、まこ」 染谷「そう・・・じゃな・・・。よし、これからみんなでケーキパーティーじゃ!」 久「そうこなくっちゃ」 咲「それじゃ行きましょうか。あ、お勧めのケーキがあってね・・・」 和「へえ、そうなんですか・・・」 京太郎「俺は放置された・・・・・・」 京太郎「金曜だったから、学校が始まる月曜日まで放置された・・・」 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4390.html
灼母「見て見てあなた!この部屋から見える景色とっても素敵じゃない?」 灼父「うむ……そうだな」 灼母「夕飯は豪華海鮮バイキングですって、今からとても楽しみねぇ!」 灼父「うむ……そうだな」 灼母「でも私、蟹とかって苦手なのよねぇ……こうチクチクするじゃない?」 灼父「うむ……殻は俺が剥いてやろう」 灼母「やぁーねぇもう!頼もしいこと言っちゃって!!」バシッ 京太郎「仲が良いなぁ、あの人たちは」ポケーッ 灼「京太郎、荷物はもう降ろした?」 京太郎「はい、灼さんは今までどちらに?」 灼「お祖母ちゃんの付き添いでお土産屋さんに行ってた」 京太郎「そうだったんですか…………で、灼さん……そのTシャツはいったい……」ジーッ 灼「可愛かったから買っちゃった……どうかな?」 京太郎「た、大変よろしゅうかと……」ダラダラ 灼「そっか……良かった」クスッ 京太郎(この人のファッションセンスはやっぱり計り知れないな……)ゴクッ 灼「そう言えば京太郎……最初は旅行に行くの断ろうとしてたんだって?」 京太郎「うぐっ……なぜそれを……!?」ドキッ 灼父(すまん須賀くん、うっかり口が滑ってしまったんだ……許せ) 灼「どうして断ろうとしたの?」 京太郎「灼さんのお父さんから旅行の話を持ちかけてきたときは嬉しかったんですけど、なんていうか……居候が図々しく家族旅行に付いてきても良いのと思って……」 灼母「あらやだ、そんなこと考えてたの?」ポカーン 灼「お母さん?」 灼母「私たちはもうとっくに須賀くんの事は家族同然に思ってるのよ、ねぇ灼?」 灼「……なんで私に振るの?」 灼母「あなたはそういうことは心だけにとめておく子だからねぇ……バシッと言ってあげなさい!」 灼「うぅ……き、京太郎」クルッ 京太郎「な、なんですか?」 灼「私は……私だってもう京太郎の事は家族だと思ってるから……」 灼「だからそういう遠慮とかされると………凄く悲しくなるからやめてほしい……」 京太郎「灼さん………分かりました!それじゃあこの家族旅行は目一杯楽しませてもらいます!!」グッ 灼「……わ、分かれば良いの……」フイッ 灼母「まぁーた照れちゃって」プフッ 灼「照れてない!!///」カァァ 灼父「うむ……なぁ須賀くん、いっそのこと鷺森京太郎にならないか?」 灼「……っ!!?」ドキッ 京太郎「気持ちは嬉しいですけど……さすがにそれは……」アハハ… 灼父「冗談だ冗談」 京太郎(そんな仏頂面で言われても冗談に見えないし聞こえないっすよ……) 灼「……」シュン 灼母「……須賀灼」ボソッ 灼「ブフッ!?……ななな、何をいきなり!?」ガタッ 灼母「いやぁ……わが娘ながら可愛いリアクションだわ」クスクス 灼「お、お母さん!!///」カァァ 京太郎「?」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6107.html
第十七章【略奪愛! 何を諦める必要があるんや!?】 アフター 京太郎「えーっと、今日の宿題はっと」 ブーブー 京太郎「ん?」 【受信】 京ちゃんに唐揚げ粉を塗してペロペロしたい 今日は仲直り記念に唐揚げパーティや! 今度やる時は京ちゃんも招いて、みんなで楽しみたいなぁ 勿論、来てくれるやろ!? 京太郎「……よかった。仲直り出来たんだ(つっても、まだ改心した絹恵さんと会ってないんだけど)」カチカチ 【返信】 雅枝さんの作る唐揚げ、是非食べたいです あと、俺はひろさんをペロペロしたいです ブーブー 京太郎「お? 早いな……って、違うアドレスか」 【受信】 絹恵です ゴメンナサイ あの、遅れてしもうて……ほんまにゴメンナサイ 直接言えればよかったんやけど、まだその勇気が出ぇへんからメールで 許してくれるとは思うてへんけど、許してくれるように私頑張るから だから、もしよければ――また、会ってくれへんかな? その時なら――ちゃんと、謝れると思うから 京太郎「絹恵さん……」 姫松 絹恵「……」ジィ ブーブー 絹恵「っ!!」ガタッ カチカチ 【送信】 最初は驚きましたけど、俺にも悪いところありましたから気にしてませんよ と、言っても絹恵さんは気にするでしょうからまずは、会いましょう そうしたら、ちゃんと眼を合わせて仲直りできますよね? 仲直りした後はデート!! デートデート!! ひろさんには内緒ですけど、いいレストラン見つけたんです 絹恵「……須賀君、ありがとう」ポロポロッ 前を向こう、ちゃんと一歩を踏み出そう 私を支えてくれたお姉ちゃん、力をくれた須賀君の為にも―― 絹恵「よしっ! 頑張るでっ!!」ニッ ダダダダダッ バンッ!! / ______/ / / / / | |ヽ ヽ\ / ''7´ ∧ / / / ∨ / | . . ||', ‘,\ ,'/ / | \ || / /Χ / || ', ‘, ( ( / | >┘| . / _,,x====ミ \ ′ // リ ' .|ヽ | \/_ / _ ∧ |⌒ん l | / /厶斗<| | ト | |、. / ̄ / / | |V\| | { リ ,厶イ 宍ミ、 | | | |∧ヽ / . . 八 圦 | | 乂_少' ん l|\./| | |ノ ' i. / . \(ヽ| | ////// | { リ {/ ./l/ }ノ / / \| |ヘ ヒ少 _/ /ノ _/ / ./ __.| 「`, 、 l⌒ 、 //// TTТヽ\/ / | |Y \ ., 乂 \ || | ) ) . 〃 八 l | \≧x._ ‐---‐' ,.ィ | | / /{___ | | / \ニニ===ニ二 | | / ̄ | ′ ', ) /\´ ̄\ | | /_ ∨ ├{ { 、 } / / 洋榎「絹!!! 京ちゃんがうちをペロペロしてくれるって!!! やったで!!」キラキラ 絹恵「……あはは、ほんまにもう」クスクス お姉ちゃんには、中々叶わんなぁ 美しきはッッッ!!! 姉妹愛ッッッ!!!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6321.html
須賀母「でね、その再婚相手がこちらの岩館さん」 岩館父「どうも、よろしくな京太郎くん」 京太郎「はい、よろしくお願いします」 岩館父「ほら揺杏、お前も挨拶しなさい」 揺杏「う、うん」 揺杏(なんだよ) 揺杏(再婚相手に息子が居るとか言うからどんな奴かと思ったら) 揺杏(イケメンだし性格も良さそうだし、なんかイイカンジじゃん……?) 揺杏(いやいや、何ドキドキしてんだ私。相手はこれから弟になる奴だぞ) 揺杏(でも、これからコイツと三日間二人っきりとか……ちょっと、期待しちゃうじゃん) 岩館父「それじゃあ後はよろしく頼むぞ京太郎くん」 須賀母「二人で仲良くするのよ~」 そう言い残すと二人は俺たちを置いて去っていった。 さて、新しい姉とどう接すればいいか……。 揺杏「京太郎くん、だっけ?」 京太郎「はい。あ、呼び捨てで大丈夫ですよ」 揺杏「じゃあ京太郎ね、私のことは……」 揺杏「まあ姉さんとでも呼び給え」 京太郎「わかりました」 揺杏「あはは、そんなに堅苦しくしないでタメ口で良いよ、姉弟になんだからさ」 京太郎「そうです……そうだな、わかったよ姉さん」 揺杏「うんうん」 京太郎「それじゃ取り敢えず中に」 揺杏「おうよ」 なかなか気さくそうな人で良かったな、これならすぐ馴染めそうだ。 それに、結構可愛い。コレ重要。 揺杏「んー、まだ昼までは時間があるか」 京太郎「何かする?」 揺杏「そうだねー、どうするかは京太郎に任せるよ」 京太郎「姉さんがそう言うなら……」 【午前】 京太郎「取り敢えずお互いのことを話す、とか?」 揺杏「何かお見合いみたいだねー、良いけど!」 京太郎「お見合いって」 揺杏「そんじゃまずは私から行こうか」 揺杏「私は岩館揺杏、春から高2だよ。他は……そうだな、手先が器用で裁縫とか得意かな」 京太郎「ほお」 揺杏「ほら、次は京太郎の番だよ」 京太郎「ああうん、えっと、俺は須賀京太郎。そんで春から高1」 揺杏「他は何かないの?」 京太郎「そうだなー、あ、髪は染めてるわけじゃなくて地毛。あと中学の頃はハンドボールやってたかな」 揺杏「ハンドボールかぁ、珍しいね」 京太郎「そう?」 揺杏「いやわかんないけどさ、高校でも続けんの?」 京太郎「どうだろ、特に考えて無かったかな」 揺杏「ふーん」 京太郎「~で、その同級生が迷子になって」 揺杏「なにそれ、その子面白いね」 京太郎「今度会う?ってもうこんな時間か」 揺杏「そんじゃ昼飯にするかー」 姉さんとの会話は弾みなかなか楽しい一時を過ごせた。 この人となら上手くやって行けそうだな。 やばい。 ちょーやばい。 何がやばいって胸がドキドキすんの。 いやこんなん柄じゃないはずなんだけど、おかしいな。 一目惚れとかありえねーって。 なのに、何でだろ。 ドキドキが止まんなくて。 「ああ、恋しちゃってるなー」って感じ。 まさか自分がこんなに乙女だったとは、爽が聞いたら絶対笑うよなぁ。 でも……この気持も悪くは無い、かな。 京太郎「姉さん?」 揺杏「へっ?どうかした?」 京太郎「いや、ぼーっとしてるから」 揺杏「ああ、悪い悪い」 京太郎「それで、午後はどうする?」 揺杏「そうだねー」 【午後】 揺杏「じゃあ家事でもしよっか」 京太郎「わかった、それなら今日は……」 京太郎「色々買いたい物もあるんで買い物に行きましょう」 揺杏「了解」 京太郎「ええと、あと必要なのは」 揺杏(何か、二人でこうして並んで買い物してると夫婦みたいだなー……って何考えてんだ私はっ!?) 揺杏(あー顔あっつ、こりゃ真っ赤になってるわ、あそこのトマトみたいに) 京太郎「姉さん他に要るものある?」 揺杏「ん?あ、あー無い……んじゃないかな」 京太郎「わかった」 揺杏「そんじゃ私はこれを持って」 揺杏「って、重たっ」 京太郎「ああ、俺が持つよ。姉さんはこっちね」 揺杏「へ?あ、ありがと」 京太郎「大丈夫?」 揺杏「ああ、これくらいなら」 京太郎「それじゃ行こうか」 京太郎(姉さん、何か上の空だけど大丈夫かな……?) 揺杏(やべー、二人で買い物とかやべー) 揺杏(重い袋持ってくれるのとかもうね) 揺杏(あー、これがデートだったらなぁ……) 京太郎「ただいまー」 揺杏「ただいまっ」 京太郎「結構たくさん買い物したし疲れたな」 揺杏「それじゃあアナタ、ごはんにする?お風呂にする?それともわ・た・し?なんて言ってみたり……」 京太郎「じゃあ姉さんで」 揺杏「へっ!?」 京太郎「自分で言ったんだからそんな驚かなくても……」 【夜】 揺杏「疲れただろうしお風呂入ってきなよ、私が夕飯の用意しとくからさ」 京太郎「いやでも」 揺杏「いーのいーの、あの袋結構重かったでしょ?このくらいはお姉ちゃんに任せときなって」 京太郎「じゃあ風呂入ってくるよ、ありがと姉さん」 京太郎「上がったよ―」 揺杏「お、丁度よかった。今できた所だよ」 京太郎「おお、美味そう!」 揺杏「でしょー?さあ冷めないうちに召し上がれ」 京太郎「そんじゃあ、いただきます!」 京太郎「あー美味しかった、姉さん料理上手いんだね」 揺杏「そうかな?」 京太郎「うん、美味しくってつい食い過ぎちゃったよ」 揺杏「そっかそっか」 揺杏(まあ、最高の隠し味が入ってるからねー……なんて) 京太郎「布団の準備しないとな」 京太郎「姉さんの部屋は空き部屋で良いよな?」 揺杏「あ……」 京太郎「ん、どうかした?」 揺杏「いや……えっと」 京太郎「へ?でも俺の部屋だと布団二組は入らないけど」 揺杏「い、一緒でいいからっ」 京太郎「姉さん?」 揺杏「あぁ、いや京太郎が嫌なら良いんだ、ゴメン」 京太郎「……わかった、それじゃあ一緒に寝よう」 揺杏「う、うんっ」 俺の部屋に布団を敷いて二人で寝る。 女の子と同じ布団で寝るなんて否が応でも意識させられる。 横をチラリと見ると姉さんと目が合った。 揺杏「あ……」 何故か頬を染めてそっぽを向く姉さん。 うーん、どうしたもんかなぁ。 京太郎「あのさ」 揺杏「何?」 京太郎「なんで一緒に寝ようなんて?」 揺杏「……」 沈黙。 これからどうするべきかと困っていると姉さんの顔がくるりとこちらを向き、急接近した。 揺杏「ん……」 姉さんの桜色の唇が俺に触れる。 突然のことに思わず戸惑い、姉さんの顔に視線を向けるとそこには頬を紅潮させ潤んだ瞳を此方に向ける少女がいた。 京太郎「姉さん……?」 揺杏「……好きだ、京太郎」 京太郎「好きって、え?」 揺杏「今日会ったばっかなのに何言ってんだこいつって感じかもだけど、好きなんだ」 揺杏「ゴメン、気持ち悪いよな、私やっぱり隣の部屋で」 そう言って起き上がる姉さんの腕を咄嗟に掴む。 揺杏「京太郎?」 京太郎「変じゃないよ。俺も姉さんのこと、好きだから」 京太郎「だから、一緒に寝よう」 揺杏「……うん」 腕の中でモゾモゾと何かが蠢く感覚で目が覚める。 そう言えば昨夜は姉さんを抱きしめたまま寝ちゃったんだっけ。 もう朝だけど、このままもう一眠りしたい気分だなぁ。 どうしようかな? 【朝】 うん、このまま寝よう。 それにしても姉さんの抱き心地、最高だ。 揺杏「うぅん……」 揺杏(朝?) 揺杏(なんか、抱きしめられてて気持ちいな) 揺杏(このままもう一眠り……って、目の前に京太郎の顔がっ!?) ガスッ 京太郎「げふっ!?」 京太郎「寝起きでぼーっとしてたのはわかるけど何も膝蹴りを入れんでも」 揺杏「ゴメンナサイ」 京太郎「いってえ……」 揺杏「マジゴメンって」 京太郎「痛みも引いたしそろそろ何かしよう」 揺杏「ごめんね、ほんとに」 京太郎「いやもういいからさ、んで何する?」 揺杏「京太郎に任せるよ」 【午前】 京太郎「じゃあ何かして遊ぼうか」 揺杏「それならトランプとかあるけど」 京太郎「二人で?」 揺杏「おう、二人で遊べるゲームも結構あるよ」 京太郎「じゃあトランプにしようか」 揺杏「よーし、爽達と散々やったからな、私の腕を見せてやるよ」 京太郎「俺だって簡単には負けないからな?」 揺杏「いやあ、また私の勝ちかぁ」 京太郎「全然勝てねえ」 揺杏「ん?簡単には負けないんじゃなかった?」 京太郎「こんなに強いなんて考慮しとらんよ……」 揺杏「まあ、あいつらとやってたら嫌でも上手くなるからねー」 京太郎「すっげえ悔しい」 揺杏「お姉さんはいつでもリベンジを待っているぞ?」 京太郎「くっそぉ」 揺杏「午後はどうしようか?」 京太郎「んー、そうだなあ」 【午後】 京太郎「どっか出かけようか」 揺杏「デート?」 京太郎「デート」 揺杏「よっしゃあ!大好き京太郎っ」 京太郎「おわっ!?くっつくなっ」 姉さん手を繋いで街を歩く。 普通のつなぎ方では無く指を噛みあわせた俗にいう恋人繋ぎ。 鼻歌交じりに隣を歩く姉さんの嬉しそうな笑顔に思わず顔を綻ばせていると姉さんが問いかけてきた。 揺杏「そう言えばどこ行くの?」 京太郎「どこだと思う?」 揺杏「いやわかんないから」 京太郎「っと、わざわざ教えるまでもなく着いた」 揺杏「ここ、手芸屋?」 京太郎「正解、姉さん裁縫とか得意って言ってたから喜ぶかなって」 揺杏「あーもう、可愛いなあこいつぅ」 京太郎「ちょっ、こんなとこで抱きついてくんなっ」 京太郎「で、品揃えはどう?」 揺杏「なかなか良いねー……おっ、これはユキの衣装に使えそうだ」 京太郎「姉さんが楽しそうで良かった」 揺杏「ああ、連れてきてくれてありがとな京太郎」 揺杏「いやぁ、帰るのすっかり遅くなっちゃってゴメンね」 京太郎「気にしなくていいよ」 揺杏「そう?」 京太郎「ああ、それでこれからどうしようか?」 【夜】 京太郎「よし、出来上がりー」 揺杏「おお」 京太郎「昨日は姉さんが作ってくれたからな、今日は俺がご馳走する番」 揺杏「なかなか美味しそうじゃん?」 京太郎「自信作なんだ、さあ食べて」 揺杏「わかったよ。あむっ……うん、美味しい!」 京太郎「それは良かった」 揺杏「あー、美味しかった」 京太郎「姉さん、口元に付いてる」 揺杏「へ?」 布巾で姉さんの口元を拭ってやる。 うん、綺麗になった。 京太郎「はい、取れたよ」 揺杏「ぁ、ありがと」 そう俺に礼を言う姉さんの顔は真っ赤だ。 可愛いなぁ。 京太郎「今晩はどうする?」 揺杏「え?」 京太郎「布団」 揺杏「あー」 揺杏「その、今夜も……」 京太郎「今夜も?」 揺杏「一緒が、いいな……だめ?」 答える姉さんは恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。 そんな姉さんを見てついついからかいたくなってしった。 京太郎「そうかー、今日は一人で寝たかったんだけど」 揺杏「あ……それなら今日は別でも……」 姉さんの表情が寂しげな表情に変わる。 いちいち反応が可愛い。 京太郎「なんて、嘘だよ。駄目なわけないだろ」 揺杏「嘘?」 京太郎「だから今日も一緒に寝よう」 揺杏「ばかっ」 ボコッ 京太郎「いたっ!?ごめんって」 殴られた。 ちょっと調子に乗りすぎたかなぁ。 鳥のさえずりで目を覚ます。 春だなぁ。 それじゃあ起きて……。 っと、姉さんが抱きついてて起きれねえな。 いや姉さんを起こしちゃえばいいんだけどさ。 【朝】 まあ、起きますかね。 早く起きないと母さん達帰ってきちゃうし。 ということで。 京太郎「姉さーん、朝だぞー」 揺杏「んぅ……朝?」 目を覚ました姉さんはとろんとした瞳で俺を見つめてくる。 京太郎「ほら、さっさと起きて」 揺杏「えぇ、まだ眠いんだけど」 京太郎「良いからはよ起きろ、それか俺が起きれるように手を離せ」 揺杏「えー、やだぁ」 そう言って二度寝に入ろうとする姉さんを何とか起こそうとする。 揺杏「むー、それじゃあチュー」 京太郎「はい?」 揺杏「おはようのチュー」 何言ってるんだこの姉、寝ぼけてるのか。 揺杏「しないなら寝るもん」 完全に寝ぼけてるなこれ。 こうなったら仕方がないか。 まあ、嫌じゃないしな。 京太郎「わかったよ……んっ」 揺杏「んぅ……ふぇ?」 ぼーっと俺を見つめていた姉さんは突然目を見開くと顔を真っ赤にして飛び出していった。 まあ起きてくれたようで何より……かな? 俺たちが起きてしばらくしてから母さん達が帰ってきた。 二人は俺達が馴染んだ様子を見て満足したらしい。 まあ二人が思ってる姉弟よりも深い仲になっちゃったけど、気付いてないみたいだし良いか。 そして別れ際。 揺杏「三日間、楽しかったよ」 京太郎「俺も」 揺杏「一緒に暮らすの、その……楽しみに、してるから」 京太郎「うん」 そうして姉さん達は一足先に北海道へと発って行った。 姉さんとの北海道での生活、楽しみだなあ。 《岩館揺杏編 カンッ!》
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6086.html
洋榎「ふんふ~ん!」カチカチ 絹恵「あれ? おねえちゃん何やってん?」 洋榎「んん~? 知りたいんか~?」ニヤニヤ 恭子「なんや気持ちわるいな」 漫「何かええことでもあったんですか?」 洋榎「うちの彼氏とメールしとるだけやで~」ドヤッ 絹恵「は?」 由子「冗談キツイのよー」 洋榎「ホンマやって! ほら!」パカッ 絹恵「どれどれ」 恭子「メールチェックや」 【送信メール】 おはようさんさんころり~ 今朝も京太郎の夢を見たで! 白いパンツだった 京ちゃんは肌もパンツも白いんやなwww 【返事】 毎朝ご苦労様です 死んでください 絹恵「」 恭子「」 由子「」 漫「」 _/ `丶、 `丶、 ,. ´ \ \ / \ / / \ . , //. / / | \ \ // ' / /| ∧ _| ‘,ヽ | . | | / /ト ,| |. | /|厶イ´∧ ', } ノ\ 八∨ . | ∨\|\ . .// | / ‘, |. |ノ___ /| /| ∧ /|_,,x=== \/ =====x,__| .∧| / \. / . 八l < > |⌒゙|/ l/| |/ l//l⌒| ./\|/,,_ { く ̄ ∧ ∨ (\、 |/ l/| |/ l//| ,厶 イ\ ヽ  ̄ノ. \_>| /'TT / .乂_ソ 乂__ン / | ,) / ,>ヽ| . 〈 ┬ ^ー‐ ,厶=ニ ̄⌒ / | l\ 、__ノ_,. -‐ ´ \ 洋榎「もうwwww素直やあらへんなぁwwwww」カチカチ 九章 思い込みメール 彼女気取りのネキ 洋榎「ふっふ~ん♪」 恭子「……なぁ、それマジなん?」 洋榎「? 何がや?」 絹恵「だから、その……清澄の須賀と付き合ってるって」 漫「……?」 由子「どうなのよー?」 洋榎「当たり前やん! うちと京太郎は相思相愛やで!」 恭子「せやかて、メールの内容がこれじゃあなぁ」 【送信メール】 おはようさんさんころり~ 今朝も京太郎の夢を見たで! 白いパンツだった 京ちゃんは肌もパンツも白いんやなwww 【返事】 毎朝ご苦労様です 死んでください 恭子「完璧に嫌われてるやん」 洋榎「はぁ? 分かっとらんなぁ……これやから処女は」 恭子「」 絹恵「え、えええ?! おねえちゃんもう須賀とヤったん?!」 由子「進んでるのよー」 洋榎「アホ、ヤっとるわけないやん」 恭子「やっとらんのかい!」 漫「漫才みたいになってきましたね」 由子「ついてけないのよー」 洋榎「分かった! そない言うならうちと京太郎のラブラブメールの力を見せたるわ!」デーン 絹恵「ラブラブメールって」 洋榎「うちと京太郎の愛の証! しかと見ときや!」パカッ 恭子「……はぁ」 絹恵「覚悟しましょう」 恭子「そやな」 洋榎「じゃあ行くでー! 行くでー!!」クワッ 洋榎「じゃあまずはコレや!」 恭子「どれどれ……」 【送信】 今日は京ちゃんのお店の前を通ったで! 働いてる京ちゃんはとってもかわいかったなぁ~! 【返事】 アレは染谷先輩の店で、俺は手伝っていただけです ストーカーするくらいなら売上に貢献してくださいね 恭子「ストーカー言われとるやん!」ガビーン 絹恵「って、え!? 長野までい行ったん!?」 洋榎「ついさっきまでやけど?」 由子「あ、今日の外せない用事って……」 漫「長野に行くことやったんですか?」 恭子「休日集まろうって約束! 一週間前からしてたやろ!」 洋榎「京太郎とイチャつくのは生まれた時からの予定や!!!!」ダンッ 恭子「ひっ」ビクッ 絹恵「……ま、まぁ。次、見よか」 漫「そうですね」 その頃 愛宕家 雅枝「まーた、うちのへそくりが減ってるなぁ」 おとん「え?」 雅枝「アンタ、抜いたりしとらん?」 おとん「してへんよ」 雅枝「ふーん? あの子らが盗ってるとも思えへんし……」 おとん「……」 洋榎「これなんか、京ちゃんの可愛さ抜群やで」 恭子「またそないなこと言うて……」 【送信】 今日はハンバーグを作ったで ちょっと生肉をこねる感触思い出してみるんや あれ~~~? 興奮しちゃったとちゃうんwwwwwww? 【返事】 全然意味がわからないですし ホンマ説明もいらないんで 恭子「純粋にうっざ!」 絹恵「あぁ、ハンバーグ作った日か」 由子「次の日おすそ分けもらったのよー」 漫「そないなこと言うてはりましたね」 洋榎「京ちゃんにも食べさせたかったわwwww」 恭子「で? これのどこが、須賀の可愛いとこやねん?」 洋榎「はぁ? これだから処女はアカンわ」 恭子「……」ビキビキビキ 洋榎「見てみぃ、ここ! 京ちゃんがホンマ言うてるやろ?」 漫「あぁ、本当だ」 由子「……え?」 洋榎「これもう、うちに孕ませセックスしたいってこととちゃうんか!?」キャー / / _ノi ;\ \ \ / // i l. ヽ i | / // ヽ、 マ、 `、 i ! / // \゙ヘ_少、 〉 i | `丶、 /‐‐-- u ‐´ ヤ ! i | / ! __丶_ ´γー寸 ! | | ヽ、 | /γ-ミ イ !冫 ! | | !. i l | 弋_ノ 〉 ! | ! ト、弋.ノ i / | !. i. ヽ ′ U | ' / | ! 〉 __ , '! !. | ! i l ≧..-. . 二 / | i .! ! | i ヤ .! |!匕_| _ - ´|! ! i ヽヽ_〉-/ 〉_〈 仆 ヽ / _>-γ′ / マ 冫-- ′`ヽ、 ./ l ハ._/\_/ \ /./ `フヤ'´/| `丶 ,' ヽ / ! / /.! |! `、 / 〉 `、 ,'. l .! \_/ .| |丶_冫 .〈 / \ / ヽ.! ! i | ./ \ / | | ! | / ヽ /. | ` l !/ / \_ | | / | `丶- | | _ _ - ‐ イ 恭子「ねぇよ」 洋榎「んで次がやなー」 絹恵「流石の鋼メンタルや」 漫「ちょっと見習いたいかも」 由子「絶対ダメなのよー」 【送信】 京ちゃんのためにラブレター書いたんや! ポストに入れといたから見るんやで! 【返事】 意外に字も綺麗ですね 恭子「郵送やないんかい!」 洋榎「直接届けた方が愛が深くなるやろ!!」 絹恵「何その理論」 由子「須賀君が内容に触れてないのが怖いのよー」 漫「でも一応褒めてくれてますし」 洋榎「それだけやないで! よう見ぃや!」 恭子「?」 洋榎「字も綺麗ですね、ってあるやろ!」 絹恵「それがなんなん?」 洋榎「アホ! 字 も ! もってことは、うち自身が綺麗やってことや!」ドヤァ 漫「まぁ、そうなる……ですかね」 洋榎「これは毎晩うちの寝顔を見て、癒されたいっちゅうこととちゃうんか!!!」キャァァァ! , イ  ̄ ` ヽ、 / \ ,イ , -‐´ ̄レイ ト、 ヽ し. / / `` i i ら <_ {─- -─ .l | ん ヾ; l ゝ、 ゝ、 ! l が `i l | | | | | ! な l .i `´ `´ .i ,イ i ヽ、 -=- ,.イ ;' l. l .i` .┬‐ ‐ i´ / / i ヽ;_ _ ゙ ,ヘ,__/`{; ノ , -‐≠ヽ/Xヘ/ `ーく / /イト\ ヽ / `´/.| `´ . . ' ヽ /` 、 〉 / | ヘ , ヽ / / | ヽ、 ヽ、 .{ l , イ´/. /`ー+l .. l,イ´ .|´ / / | ', i | ! 漫「でも、まぁ、一応筋は通っとるよーな?」 由子「まだこれだけじゃ判断出来ないのよー」 絹恵「もっとええの無いん?」 洋榎「慌てんでも、うちと京太郎の愛の証は逃げへんで」ニヤニヤ 恭子「うざっ」 洋榎「はぁー、これだから処女は」 恭子「いい加減にせなぶっ飛ばすでホンマ」ゴゴゴ 絹恵「……」 【送信】 京ちゃん! プロポーズされるとしたらどんな所がええの? 【返事】 ひろさんのいない所ですかね あと、俺はプロポーズする側ですよ 洋榎「かわえええええっ! ほぉぉぉぉぉっ!」 恭子「え? ちょ、ひろさんって!?」 洋榎「あれ~? 気付いてもうたん? 気付いてもうたんかwwwwww」ドヤァ 絹恵「ふ、ふぅーん……あだ名で呼んでもらとるんやね」 洋榎「あふぁ~~~www 恥ずかしいて死にそうやわwwww アッファ~ンwww」 漫「ぶん殴ってええですか?」ニコニコ 由子「あざは残さないようにするのよー」ニコニコ / ______/ / / / / | |ヽ ヽ\ / ''7´ ∧ / / / ∨ / | . . ||', ‘,\ ,'/ / | \ || / /Χ / || ', ‘, ( ( / | >┘| . / _,,x====ミ \ ′ // リ ' .|ヽ | \/_ / _ ∧ |⌒ん l | / /厶斗<| | ト | |、. / ̄ / / | |V\| | { リ ,厶イ 宍ミ、 | | | |∧ヽ / . . 八 圦 | | 乂_少' ん l|\./| | |ノ ' i. / . \(ヽ| | ////// | { リ {/ ./l/ }ノ / / \| |ヘ ヒ少 _/ /ノ _/ / ./ __.| 「`, 、 l⌒ 、 //// TTТヽ\/ / | |Y \ ., 乂 \ || | ) ) . 〃 八 l | \≧x._ ‐---‐' ,.ィ | | / /{___ | | / \ニニ===ニ二 | | / ̄ | ′ ', ) /\´ ̄\ | | /_ ∨ ├{ { 、 } / / /{ \ /| | ノ }/ T /| 洋榎「どや、正真正銘付き合いたてのカップルやろ?」ニヤニヤ 恭子「……あー、まぁ、そやな」 絹恵「でもおねえちゃんの前じゃプロポーズしないって」 洋榎「それは照れ隠しや。見てみぃ、その下。俺がひろさんにプロポーズするってことやろ?」ドヤァ 絹恵「(違うと思う)」 恭子「頭が痛くなってきたで」 由子「脳内お花畑なのよー」 恭子「そもそも、どうして須賀はアドレスを教えてくれたん?」 洋榎「ん? 最初は電話しまくってたんやけど、そしたらアドレス教えてくれたんや」 絹恵「(一時期ずっと家電を占領してた時があったけど……アレか)」ドンビキ 漫「他にはどないなのがあるんです?」 洋榎「そやなぁ。これなんてどや?」 【送信】 京ちゃんの写真を待受画面にしたで! 用もなく携帯見ちゃって困るわぁ~wwwww 【返事】 いつ撮ったんですか?! 死んでください 洋榎「照wwwwれwwww隠wwwwwしwwwwww」ニヤニヤ 絹恵「幸せやなおねえちゃん」 恭子「世界中の人間全員がアホなら戦争起こらへんと思う」 漫「他にはどないなメール送っとるんやろ」チラッ 【送信】 いまトイレからメールしてるでwww 京ちゃんはトイレに入るとどのくらい時間かかるん? 【返事】 なし 漫「(アカン)」 恭子「犯罪者やないか!」 洋榎「なんで? 可愛い女の子トイレやなんて興奮するやろ?」 絹恵「須賀は変態や無いで」 洋榎「何言うとるんや。男は狼なのよ、気をつけなさいって知らへんのかいな?」 コソコソ 郁乃「(懐かしいわ~)」チラチラ 恭子「全然隠れてませんから、とっとと出て行ってください」 郁乃「あ~ん~! 意地悪やな~!」プンプン 郁乃「面白そうな話しとるね~! 混ぜて混ぜて~!」 恭子「つまらん話なんで、帰ってもろてもええですよ」 郁乃「す~え~は~ら~ちゃ~ん~?」ニコッ 恭子「……どうぞ」 郁乃「ありがとな~」ニコニコ 洋榎「代行にもうちの秘密の彼氏が知られる時がきたようやな」ドヤッ 絹恵「その顔いちいちやめて。腹立つわ」 由子「いいから次のを見るのよー」 【送信】 ただいま 今日も一日中京ちゃんのこと考えてたで! あ、今ちょっと嬉しいと思ったやろ? どや?(笑) 【返事】 ちょーうれしーですー . . `丶、 / \ . . . . . . . . . . . . . . . . .\. . \ / . . . . /. . . /|. . . |. . . . . . . |. . . . . . . . . \ \ // / . . . . . ¬ ト| . ./| . . . . . . | ∧_ . . . . . . 〈 ハ . / 人7 . . . . . . | . | ノ |\ノ . . . . . . ノ|/|∧ | . . . . . . ∨ ./ . / |│ . . . [斗予屶イ . .∠斗屶ミ] j . . . . . .|. トく \ 〈 〈 |人 . .. | .゙厂ト{ j│ |_/ ト{ j |刀 . . . . . .| .「 \ \ \ \. /. 人[ ヒ..ン ヒ.ソ 7 . . . 乂|/ 〉. . 〉 丶_\/ /(」 . ._>、 、 、 . 、 、 厶 イ\ \__/ ./ 〈 〈 / | . | /| . .| ∧ . .〉 / ∨. ゙| . トヘ. ー' ー 厶| . .|⌒フ . / ∨\| . |. . . \ .イ⌒] . .j∠ ´ / . . .| . | . . . . 〕ト ,,__. ´ | . | / / . | . |. .厂'^ト _ |ー┐ | .リ / / . . .人_レ'゙ >匕人. |/ / /⌒ ̄ \ ___,人___jハ \_ . / >──=ァ}_}二\〉 ̄`丶 / /|/ ∧ {{ _//⌒\丶\ 、 }\ / //.;/ ∧ 、_レ'´ノ⌒'く \\}} ; } / / /ノ } Υ ,/ / /゙\ ト- ' ∧ , / / ; │ ,/ / ノ│ | l ∨ | {/ / ∨ │ | | | ∨/∧ / x冖トミ,_ | │ ,/ [ ∨ | |< | `'トミ「 / イ | │ [/ \__] [__,/ Λ] | │ ノ '´ / 丿 | │ 洋榎「結 婚 完 了 妊 娠 不 可 避」ドヤァ 恭子「ねぇよ」 郁乃「へぇ~? 仲がええんやね~」ニコニコ 漫「須賀って優しいんやなぁ」シミジミ 絹恵「…………」 恭子「須賀もなんで律儀に返すんやろなぁ」 由子「優しい人なのよー」 漫「人格のよさがにじみ出てますね」 郁乃「ええな~! もっと見せて~!」 洋榎「しょうがあらへんなぁwwwww」ニヤニヤ 絹恵「ええから早くしぃな」 洋榎「じゃあこれや! どやっ!」 【送信】 今日はハーフパンツ履いてたな 京ちゃんの脚を見てるとエッチな気分になっちゃうわぁ…… 今晩も京ちゃんで……あかん、イってまうわ 【返事】 勝手にしてください 報告もいりません 洋榎「京ちゃんをオカズにしてええんやってwwww 公認オナニーwwww」 絹恵「(最近隣の部屋でうるさい思うたら……)」ハァ 由子「もう長野に出向いてることは突っ込まないのよー」 恭子「キリがあらへんしな。この行動力はホンマなんなんや?」 , '"  ̄` 、 / ヘ ./ ヽ、 ヘ ′ i !ハ ∧ i| | ! ヤ ∧ |i | / リ从 ∧ | /´レ勹´ _`_キ ∧ | !' ,r=‐ ⌒i| \____ | 爪 ´,, ″| ヽ、 `ヽ | ゝ .,ノ 从 `ヽ、 | 心 _/.)^._ イ´ ∧\ }..,ィ|i /./ | i \ } ソ{ ./ | ,'‐^ュ `k | i \"´ji { 广 ̄丁 j’ ´ ‐''ノ从 |-ミ } ji ル / 人__,,斗宀'" i \|ノ; /i | 彳"/ /' │ !"¨ ./ |ゝ-弋./ /__ __ _/i / |!/| | / / `´ |/ | i| | / / | | i| 郁乃「(うちの世代に比べて~今の子は奥手なんやな~)」ジィー 恭子「なんや怖い気配がする」ゾクッ 絹恵「もっと見せて、おねえちゃん」 洋榎「絹は欲しがりさんやな~www ええでwwww」 恭子「(テンションがうざい)」 洋榎「それで、これが次の日のメールや」 漫「さっきのメールの後で返信くれるんですか……」 【送信】 京ちゃんの かわいさについ 一人遊び (字余り) 【返事】 うざいです きもちわるいから うざいです 洋榎「五七五で返信キタでー!!!」クワッ 恭子「やっぱそれなりに須賀も楽しんでるんか、これ?」ウーン 漫「優しすぎじゃないですかね」 郁乃「洋榎ちゃんは~どこで須賀君と出会ったん~?」 絹恵「それ、聞きたいわ」 洋榎「ん~? あぁ~! あの運命の出会いやな!!」 漫「何か運命的な出会いでも?」 洋榎「当たり前やん! 全国大会の会場で、うちと須賀は運命的な出会いをやな!」 絹恵「いいから話してぇな」 洋榎「しょうがwwwあらwwwへんwwwwなぁwwww」 絹恵「草生やすな」 洋榎「」 絹恵「おとなしく話せばええんや」ゴゴゴゴ 恭子「(ど、どないしたんやろ)」ビクビク 全国大会 会場 テクテク 洋榎「はぁ~疲れたぁ~」コキコキ がやがや わいわい 洋榎「ん? 自販機が混んどるなぁ……」 スタスタ 京太郎「あっ。すみません!」ガチャガチャ 洋榎「? なんや、ナンパか?」 京太郎「いえ、違いますよ」 洋榎「冗談や。って、なんやその量のジュース」 京太郎「実は買い出しに来たんですけど、なんだか自販機が壊れたみたいで」 洋榎「壊れた?」 京太郎「はい。もう、当たりまくって……五本のつもりが二十本に」 洋榎「なんやそれ! 自分、明日死ぬで!!」クワッ 京太郎「あはは、かもしれないっすね」クスクス 洋榎「? そないにうちの顔おもしろかったん?」 京太郎「あ、いえ。そうじゃなくて」 ____ ,. ´ __ `¨¨ヽ ,  ̄` / ヽ `ヽ / _ , ∨ 、 . / /,´ / | ヽ . / //' ' / ' / l| | ∨ l// / , / ' l| | | | | | | | | _/ ィ / { l |__|_{ |∧ }/ ' / l | ∧  ̄ {〃 Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧} / , 从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | ' / イ从 l ム Vり ム' ノ/}' ´ \∧ ' ,r ' / 、 v ァ / 从/ \ `こ イ _|、 ` r ´ //∧ /| /////∧ 「 | //////////> 、 , </∧ / {///////////////> 、 , </////// ∨__∨//////////////////>、 京太郎「洋榎さんって、カッコイイ人のイメージがありましたから。可愛いところもあるなって」ニコッ 洋榎「っ」ドキッ 洋榎「な、なんや急に! やっぱナンパやないかい!」 京太郎「えええ!? 違いますって! 俺はただ!」 洋榎「ただ?」 京太郎「これ、おすそ分けしようかなって」ガチャガチャ 洋榎「お、おすそ分け……なんでや?」 京太郎「今、俺の当たりラッシュのせいで自販機が混んでるんですよ」 洋榎「まぁ、せやな」 京太郎「だから、試合後で疲れてる洋榎さんが自販機を使えないんじゃないかと思って」 洋榎「そういや……なんでうちのこと知ってるん?」 京太郎「あ、そっか。まだ名乗ってませんでしたね」 洋榎「?」 京太郎「俺は、清澄の一年で須賀京太郎って言います。さっきは部長がお世話になりました」ペコリン 洋榎「清澄!? 長野もんやったんか!」 京太郎「アハハ、はい。いい対局でしたよ」 洋榎「せやろ! うちのよさが分かるなんて、ええとこあるやないか!」 京太郎「そんなことないですよ。とまぁ、そういう事情でこれを」スッ 洋榎「そない言うならもろうたるわ。このレモンジーナが飲みたかったんや」 京太郎「え? あの、それはやめといた方が」 洋榎「なんで? 新発売は試すもんや!」 京太郎「いえ、それはいいんですけど。試合後に飲むものじゃ……」アセアセ 洋榎「かまへん! 飲んだらぁぁぁぁ!!」ゴキュゴキュ 京太郎「あ、あああああ!!」 . / / .,ィ \i/ / / i i .\__i / / ;ィ } . i 「`7 /! ∠」_ ハ i i=-x /// / ! 「 卞} } i. / / ==ェx、_ i/i / C ! 「ヾ' i .. /''′ | C /イ / ∨ ソ i,厶イ\  ̄` .! / \\ } .! ) ) /\ ノ| . | //;,、  ̄ ̄ _,, < | .!// | ̄ ! |/ |∧ | |ヽ_,/ ',__ | i_/ ヘ .i \. ! /》ェ≪ | \ /.|| || 》__/ `ヽ.|| |〃 ̄`ヾ ハ 洋榎「あ」 京太郎「!」 洋榎「……う」プルプル 京太郎「だ、大丈――」 洋榎「おぶえぁぁぁぁっ!」 ブシャァァァァ 京太郎「」ビチャビチャビチャ 洋榎「……あっ」 ランドリー 京太郎「……すみません。俺がちゃんと止めてれば」 洋榎「……こっちこそごめんな。ちゃんとクリーニング代出すで」ショボーン 京太郎「いいんですよ。俺の不注意もありますし」 洋榎「そないなわけにはいかん! いいから電話番号教えるんや!」 京太郎「は、はいっ」ピピピ 洋榎「よし。後でちゃんとお詫びするで」 京太郎「気にしてませんよ?」 洋榎「うちが気にするんや!」 京太郎「そう、ですか。なら、お言葉に甘えます」 洋榎「? えらい素直やな」 京太郎「相手の気が済むようにしてあげるのも、優しさだと思うので」 洋榎「ふーん? えらい達観しとるなぁ」アシブラブラ 京太郎「そうですか?」 洋榎「なんていうか、まるで……複数の女にストーキング行為されたことがあるみたいやな」ドヤッ 京太郎「あ、あはは」 洋榎「嘘や嘘! そないな男、おらへんって!」 京太郎「ですよねー」トオイメ 洋榎「ま、とにかくイイ男やと思うで?」 京太郎「本当ですか? それは嬉しいです!」 洋榎「……」プラプラ 京太郎「? どうかしたんですか?」 洋榎「いや、な。清澄の部員とこうも仲良くしてええんかなって」 京太郎「嫌でした?」 洋榎「嫌ならとっくに行っとるわ。むしろ、心地ええなぁっと」 京太郎「なら、いいんじゃないですか?」 洋榎「アホ。そないに簡単や無いんや」 洋榎「うちは主将や。仲間に示しが付かんとアカン」 京太郎「示し?」 洋榎「せや。確かに普段の言動はアレやけどな……うちかて、決めるべきとこは決めてる」 京太郎「……」 洋榎「せやから、大会が終わるまでは……うちは」ギュッ 京太郎「あの、洋榎さん」 洋榎「?」 京太郎「俺も、その気持ち……分かります」 洋榎「え?」 京太郎「俺も……仲間の前じゃ、嫌なことも言えないっていうか」 洋榎「……いじめ?」 京太郎「違います。まぁ、事情は言えないんですけど……身の回りでおかしなことがあって」 洋榎「うんうん」 京太郎「それが、仲間の暴走だって知っても……俺は、みんなを傷つけたく無いから本心が言えない」 洋榎「……」 京太郎「時には嫌だって言いたい時もある。気持ち悪いって思うこともある。でも、俺は我慢しなきゃいけないから」 洋榎「……せやったか。須賀、頑張っとるんやな」 京太郎「はい。だから、洋榎さんと俺は同じなんです」 洋榎「立場に縛られる……か。その気持ち、分かるで」 京太郎「すみません。なんだか、愚痴っぽくなっちゃって」ポリポリ 洋榎「かまへん。むしろ、それを聞けて嬉しくなった」ポンポン 京太郎「洋榎さん?」 洋榎「なぁ、須賀。初めて会ったうちがいうのもなんやし……おかしな話やって思うんやけど」 京太郎「?」 洋榎「もし――須賀がよければ」 / Λ ,. . .-.‐ …ー ‐ - . . 、 .Λ ,. '´ ` . 、 ', 〃 ヽハ. / .j 、 ヘ ヾ. / ,イ l V .', ハ Λ , ' / / ! .l ' , l ハ .ヽ' 、. / , .、 ,' l l l V .l、. l ヘ' 、 , .,' / ./\! l V .',/ ', l V l V ヘ .、. l / ,' V l _ V l ハ V L_ ! .l l / l;ハ Λ' ,. l ,l l ヾ, __ ヽマ ヘ_ヾ、_ } / ! / / /ハ l ヘ V .l ≫末宕丁 ` \ ヘ 洋宕末≪,/ ア、/ / .l ! .ハ. V!ヽ ト、 Λ. し ハl し } / /! .V Ⅵ ' . ハ ',l 入 lヽ ハ Vぅソ Vぅソ イ l、 .Λ ,j / ハ / /l l ! , l .l V ヘ }' , l ',. ,' ./ l l l l lノ ', l l } l l .l , ' l l ', _ _, -! l V l l ハ l l l V l ! ! ‘ 、  ̄ /, ' ' .,′ } / / ' } l l / ヾヘ l l ` 、 , イ / , / // 〃 , / ,' \ l l r>‐ ´ lTヘ , / / / ,' V .', / l } У V / 〃 _入 .ハ-ァ´ ゝ、 / / / Yー= - 、 γ´ ヽ .V λY 〃 } ヽ / l / }‘, / / ‘,. / l / l ‘, / / ‘, 洋榎「うちと――」 時は進んで 姫松 洋榎「まぁ、そないなことがありまして? うちと京太郎はラブラブに?」 漫「ま、まさか……」 恭子「あ、あー」 絹恵「……」ブツブツ 由子「深い事情があったのよー」 郁乃「ええやん~! 素敵やん~?」 洋榎「てへへっ! まぁ、ええからメールの続きや」 絹恵「……」 【送信】 好きだよ! 今日ちゃん大好きだよ! 今日ちゃんのウ●コなら食べれるで!!!! 【返事】 なし 漫「ええええええええええええええええええ!?」 恭子「アカンわ。あの話の後でもこれはアカンわ」 郁乃「これぐらいがデフォとちゃうん~?」 恭子「黙っててください」 郁乃「あ~ん!」 【送信】 京ちゃんがディズニーシーに行きたがってるって聞いたで! ディズニーショップでパスポート2枚買っちゃったwwwwww 二人で行こうや! 【返事】 断ります 和に好きな人ができたそうなので、あげてください ※この時の京ちゃんは和のロケットで、勘違いをしています 洋榎「もうwwww優しいなぁwwwww譲ってあげるなんてwwww」 恭子「凄い積極性やな」 郁乃「微笑ましいわ~」 由子「でも断られる辺りがらしいのよー」 恭子「というか、単発じゃなくて続いたメールとか無いん?」 洋榎「一応あるで」 漫「(一応レベルしか無いんだ)」 洋榎「これなんか可愛いで」 【送信】 京ちゃんの小さい頃の写真が欲しいなあ ショタ京ちゃんもかわいんやろうな でも京ちゃんがおじさんになってもうちは大好きやで!! 【返事】 なんでそういうこと言って恥ずかしくないんですか? 【送信】 うちの京ちゃんに対する愛が本物だからや! 京ちゃんがおじあちゃんになっても変わらへん! 【返事】 そこじゃなくてですね 写真とかショタとか 洋榎「京ちゃんwwww突っ込み上手wwwww」 絹恵「死ね」 漫「!?」 恭子「ど、どないしたん?」 絹恵「え? なんもあらへんですよ」 郁乃「いい眼をしとったで~! ギンギラギンや~!」 由子「いちいち古いのよー」 洋榎「これなんかもええなぁ」 【送信】 京ちゃんはお父さん似?お母さん似? うちらの子供は京ちゃんに似るとええな! 【返事】 子供以前にひろさんみたいな人が親になるのを想像できません でも似るなら雅枝さんに似て欲しい 洋榎「おかんはアカンwwwww」 絹恵「おかんがタイプ……」ブツブツ 郁乃「もっと色んなの見たい~!」 恭子「もう腹は括ったで」 由子「……覚悟完了なのよー」 洋榎「どんどん行くでー!」 【送信】 京ちゃんのシャツってどんな匂いがするの?? そもそも汗かくん? 【返事】 洗剤の匂いがしました 恭子「なんやこれ。普通にカップルっぽいやん」 洋榎「せやろwwwせやろwwww 絹恵「……」 【送信】 おやすみ京太郎、愛してるで 【返事】 おやすみなさいひろさん あと、しんでください 洋榎「もうwww焦らし上手wwww」 漫「せやからポジティブ過ぎですって」 恭子「まだ覚悟が足りんようやな漫ちゃん」キュポッ 漫「あひぃー!」 カキカキ 漫「なると巻き!」 恭子「はなまるや!」 郁乃「微笑ましくて可愛ええと思うんやけどな~」 洋榎「代行は流石やな」 恭子「頭おかしいもん同士、通じるんやろうか」 郁乃「あ?」 恭子「なんでもあらへんです」 【送信】 京ちゃん今うちのこと考えてたやろ? 分かるでーふふふっ 【返事】 あれ、殺意が伝わったのかな? 洋榎「うちらはwwwwいつもwwwww以心wwww伝心wwww」 漫「二人の距離つなぐテレパシーですか?」 由子「とてもそうは思えないのよー」 【送信】 今日は後輩にもてもてだったで あ、女やから嫉妬せんといてな? 京ちゃんはかっこええし、モテるから彼女としては心配や 【返事】 うん、すごい変な人達に好かれて困ってる 【送信】 ストーカー!? そいつの連絡先教えてや! 【返事】 yuuki-kataoka916*****ne.jp nodoka-karen-zero-love*****ne.jp hisa-hisa-locker*****ne.jp yappari-kyousaki-n1*****ne.jp teruterulovers-kyou*****ne.jp atago-nekineki*****ne.jp goal-keeper-kyoukinu-n1*****ne.jp omakaseare! yappariomochi-n1i*****ne.jp attakai-kyouchinko*****ne.jp ※以下ずらっと数十人のアドレス 恭子「」 漫「」 由子「」 絹恵「……」 郁乃「あら~」 恭子「嘘やろ、こないにストーカーされとるんか」ガタガタ 郁乃「よっぽど男前さんなんやね~」 洋榎「うちの旦那様やからな!」ドヤッ 漫「あれ? 見覚えのあるアドレスが……」 絹恵「次や! 次!!」 【送信】 にゃーにゃー ごろにゃー 【返事】 ねこかわいいですよね 【送信】 せや! ねこ可愛いで!! 気まぐれで気分屋さんなところがええんや! 寝てる時の目とか最高やし! 京ちゃんもねこ好きなんて嬉しいなぁwww 京ちゃんはどんなねこが好きなん? うちはアメリカンショートヘアやな あ、でも京ちゃんが1番好きやから!! 【返事】 なし 恭子「温度差激しすぎやろ!」 漫「うわぁ」 由子「ここまでくるともはやネタなのよー」 絹恵「……これは?」 洋榎「あぁ、これなぁ」 恭子「ん?」 【送信】 二度とメールしてくるなゴミクズ うちはお前みたいなアホに興味あらへんのや! 【返事】 どうしました? 何か嫌なことでもあったんですか? 【送信】 ご、ごめん!!! 宛先間違えてもうた…… 【返事】 あーもう 死んでください 恭子「イチャつくなやっ!!!!!」ドガッ 郁乃「卓に当たったらダメやで~? めっ!」 恭子「す、すみません」 漫「でもほんま、ええ感じやないですか」 由子「そう見えるのよー」 洋榎「あぁ~京ちゃんかわええなぁ~!」 絹恵「……」 洋榎「このレベルまでくると京ちゃんもうちにデレデレやでwww」 絹恵「ふーん」 漫「とてもそうは見えないというか」 洋榎「これ見てみぃや!」 【送信】 お小遣いは何に使おうかなー なんやなんや? 京ちゃんはうちと京都にラブラブ旅行したいんか? しょうがないなーwww 【返事】 別々に行きましょう 費用はひろさん持ちで _,. .-‐-、 _ / ヽ ,. ''"´ `ヽ、 / _; - ‐ -. . . ._ / ‐-. . . .-‐ ''ン; ''" ` ヽ / _; -‐-x / \ / , '"´ , ''"´ ./ .. // / . / ヽ {.i / _ _ / .\. |j / ; ''"´  ̄ ー-‐‐7 /l iハ ヽ`/ i }`ヽ { ./ // / .l i .i i/ i } i . 、 i / / . / ∧7‐-=ミ ハ .!/ j ハ∧. ト, i  ̄ `ヾ;,. i / / . /{ .i .i i リ i ./ _\ i =ニテオ=z≦! } '! / } ヾ i / ./ i ハ | | _,z=オ芹「 \ ! i ;;;しイ j ./ V / / \__, 'イ lj ヾ i | '"i ;;;しイ. 弋 ソ ,厶イ . ハ i / `ヾ=---' //\!ト、 弋_ _;ソ  ̄ i | ! i i }/ // | i ∧ '_ i | .i i .! { .i .| ! ∧ / `ヽ イ l i // ヾ\ | . i. / ` . i__,ノ / iリ | // i . i/ ≧- _ イ ,/ i / i .| 八| ,ハ__ / ';.! _,, -‐f´ \ / i ` ‐- _ , ''" {. ∧_∧ } `ヽ / /. \. _/x==x`ヾ_,ノ i // i ___{{__〃V \ i \ / .l. / ,、ヽヽヽヾ! i\,ノ ./ \_ / i / ゝ_/_/_/_/ー-、. \ V  ̄_`ヽ ∠__ / _,, イ ̄ 〈 / i i { / `ヽ. / -‐‐''" .| } .i /\ ノ ノ 洋榎「別々に合流して! 京都でイチャつきたいって書いてるやろ!!!!」 漫「ねぇよ」 恭子「!?」 恭子「しっかし、見事にこっちからしか送ってへんな」 洋榎「たまにやけど、京ちゃんから二通連続でくることもあるで」 恭子「ほんまに?」 洋榎「これとかそうやな」 【送信】 京ちゃん大好きや 京ちゃんとエッチなことしたいでー! いっぱいセクロスしたいんや! 【返事】 どっかで男引っ掛けてください おとこひっかけの洋榎さん 【返事】 ごめんなさい 自分で言っててなんですけど、今のギャグは無しで 洋榎「ああああもうぉぉぉぉぉぉ!! 可愛ぃぃいぃぃっ!」 絹恵「可愛い」 漫「まぁ、今のはちょっと」キュンッ 恭子「悪くは、無いかもなぁ」キュンキュン 由子「イイ」キュキュン 郁乃「つまみ食いしたくなってきたで~」ウズウズ ちゃらら~ん♪ 洋榎「ん、なんや京ちゃんから返信や」 絹恵「え?」 恭子「いつの間にメール送ってたん?」 洋榎「ついさっきや。返すの早いなぁwww」カチカチ 【送信】 今京ちゃんとのメールを友達に見せて自慢してたんや ラブラブだねって言われたで! 【返事】 どう読んだらラブラブなんだですか? しんでください あと、姫松の皆さんお疲れ様です 恭子「礼儀ええな」 漫「いい人ですよね、やっぱり」 由子「精神が強靭なのよー」 絹恵「うちのメールに変身してくれへんのにおねえちゃんには……なんでや」ブツブツブツ 洋榎「なんて返事しよかな~」 恭子「たまには引いてみたらどうなん?」 洋榎「引いてみる?」 恭子「分かった。今まで迷惑掛けてごめん……みたいなさ」 漫「ええですね」 洋榎「引いてみる、か。そやな! たまには引いてみるんのもええかも!」 洋榎「よし! 送ったで」 【送信】 またしんでくださいって言わせちゃったな 迷惑かけてごめん もうメールはしないようにするで 洋榎「後は返信待ちやな」 恭子「待ってる間に他のメール見よか」 洋榎「ハマってきたんか恭子」ニヤリ 恭子「ち、ちがっ」カァァ 洋榎「まぁええわ。次や次」 【送信】 京ちゃんはどういう女が嫌いなんや? あと、好きなタイプも教えてぇな 【返事】 嫌いなタイプ 関西弁でしつこくて、メールが好きな、関西弁の人 好きなタイプ 他人を想う優しさがあって、意志が強い……金髪の人 洋榎「京ちゃんwwww好きなタイプと嫌いなタイプwwww間違ってるwwww逆やwww」 恭子「もう諦めたらええんやないかな」 漫「勝算無さすぎて辛いですね」 絹恵「関西弁、嫌い……そうなんだ」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ ちゃらら~ん♪ 洋榎「ん? また返信きたで」 恭子「返信ってさっきの?」 洋榎「せや。見てみよか」カチカチ 【送信】 またしんでくださいって言わせちゃったな 迷惑かけてごめん もうメールはしないようにするで 【返事】 はいはい ひろさん、おととい自分が送ったメール見てくださいね 由子「おととい?」 漫「心当たりあります?」 洋榎「なんやったっけな……?」 恭子「遡ってみぃや」 洋榎「これやろうか?」 【送信】 今日は全然返事くれへんね もうメールせんからな! 漫「ちょ」 恭子「いつものことやないか!!」 _,. . . . . . ̄ ̄ . . . . ... /⌒. . . . . . . . . . . . . . . . . .` ⌒ヽ /. . . . . . ._|. . . . . . . . . . . . . . . . . ',. . . . . . . . . . . ./ |. . . . . . . ト、. . . . . . . . ハ. . . !. |i. . .| . /_,人. . . . ト、|__\. |. . . . ..|. . .| 八. . ∨ _,, \_| ,_ | . / . i|. . .| ∨| |'´⌒ ⌒` レ'. . . リ. . .| ─ _ (⌒Y⌒) 〈 从 " ′__ " ,| . /l/ . . .  ̄ノ ̄ / \ \_/ ヽ| | ‘ ′ ,.イ |/ . . . | | ≧ァ- < ト、| | . . . | _ --イ ‐ ´ />- 、. i| ./ レ ∨ `ー′ i . / / /介\ / |/. / 〉 ∨ |∨ | 〈 / / | | ∧ 洋榎「てへっ」 恭子「かわいないわ! アホ!!」 絹恵「……」カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ 洋榎「明日も休みやし、長野に行く準備せな」 恭子「相変わらずのストーカーやな」 漫「向こうに行っても相手されへんと思いますけど」 洋榎「なんで?」 恭子「いや、だってメールじゃ」 洋榎「あれ? ちゃんと最後まで話さへんかったっけ?」 漫「?」 由子「?」 恭子「何をや?」 洋榎「せやから、うちと京太郎が出会った日のことやけど……」 全国大会会場 京太郎「洋榎さん?」 洋榎「なぁ、須賀。初めて会ったうちがいうのもなんやし……おかしな話やって思うんやけど」 京太郎「?」 洋榎「もし――須賀がよければうちと――」 京太郎「うちと?」 洋榎「うちとだけは、本音で話さへん?」 京太郎「えっ? 本音で?」 洋榎「せや。うちって、ほら。言動がウザったいときあるやろ? 絹や恭子にもよう言われるんやけど」 京太郎「そう、なんですか?」キョトン 洋榎「うん。せやから、うちと話してる時にうざいと思うたらウザイって言えばええ。死ねと思ったら死ねって言えばええんや」 京太郎「え、ええ!? でも、そんな!?」 洋榎「その代わり! うちも須賀の前では全て本音で話す! 思ったことを素直にや!」 京太郎「!」 洋榎「どや? 悪い条件やないやろ? うちもお前もスッキリや」ニコニコ 京太郎「……ふふっ。じゃあ、俺からも一つ条件があります」 洋榎「……条件?」 京太郎「はい。それは――」 姫松 恭子「つ、月に一度!? 直接会うやってぇ!?」ガタァーン 洋榎「せやで。ほら、本音で話しすぎて険悪になっちゃマズイからって、京ちゃんが言うから」 漫「それで、明日がその日ってことですか?」 洋榎「まぁな。それに、京ちゃんが悪態吐くんはメールと電話だけなんやで」 恭子「は?」 洋榎「やっぱ直接会うといつもの調子でなwwwメール弁慶やろwww」 絹恵「は?」 洋榎「まぁ、ホンマは……」 恭子「ホンマは?」 洋榎「早く、直接会っても……本音を吐き出してくれるくらいに、仲良くなりたいんやけどな」ウツムキ 恭子「……そっか」 漫「ちょっといい話ですね」 由子「不覚にも感動したのよー」 洋榎「せやから、うちは京ちゃんの前じゃ自分を隠さないし、言いたいことも言う」 (`ヽ ___ ヽj / / .\ ‐‐‐- ..〈 . . \ / ` .、 ヽ.. , ' ヽ ',. // .. .∧ i ,' / ィ ハ j ノ/ / |. . /| j.\ ヽ i ! //Y / ̄! ll .. l i i‐ 、ヽ. Yヽ l l. // | / ヽl ', .. ! .l/ .j 丿 i\\ l ( ( ∧' . i-=v. ヽ !-___ 丿イj 丿 j .) \i/ | .ノxxx , '' ̄ヽ | .|ヽ、 //i. 人U xxx | .!. ) )イ i. | l > 、~_っ _..ィフl .!// . ! i. l i /  ̄ フ ='' ¨ア ̄ ! !ー-、 l リ 洋榎「傍から見れば、アホみたいで気持ち悪いかもしれへんけど……これがうちと京ちゃんの絆なんや」 絹恵「……」 洋榎「せやから、このメールをやめるつもりは無いし。京ちゃんからの毒舌は、むしろ嬉しいんや!」 恭子「そこまで……」 洋榎「(それだけ、京ちゃんの気持ちが楽になるんなら――尚更)」 郁乃「ええ話やん~!」 洋榎「ふっふ~ん♪」 恭子「……なぁ、それマジなん?」 洋榎「? 何がや?」 絹恵「だから、その……清澄の須賀と付き合ってるって」←京ちゃんという情報だけで清澄の須賀京太郎だと特定 漫「……?」 ←ここで不審に思ってる漫ちゃん 推理小説が好きな人はピンと来たかも 洋榎「ということや! 明日は長野で京ちゃんとイチャイチャライフ!」 漫「頑張ってください!」 由子「応援するのよー」 絹恵「夜道に気ぃつけてな」 郁乃「お祈りしておくで~!」 恭子「まぁ、期待しておくわ。後で話、聞かせてな?」 洋榎「みんな、ありがとな! うち、必ず京ちゃんをゲットしたるわ!」 __ ,/ \ __ / ヽ、 , . '  ̄  ̄ ` 丶、 | i / `ヽ、 \ 〉 | / ' `ヽ \-._\| // lヽ、 ヽ、 、 ',ヽ 丶_ ゙>.、 /,'/ / ! .l .X∧ヽ i ハi ゙', l ;`iヽ、丶 / / / | i !| ', レ' ヽリ ∨! 〉 .}`〉!丿 | ヽ. ゙、 i / / ! l .l iハ '\ xヤ叭カ 〉 k┤ ´ ヽ /!. 〉. 〉 / { /l i .-什ー \ .〉 弋 _ソ /イ Y´丶 ! / / / / /.! i ! i i xヤ叭 `゙ ´ l i. ,!リ./ ./ _ / / ヽ !ヽ i', ` 弋ソ l レ,'.;/ ´ /´冫\/ /. \'マヘヽ. ` - | ト'. 〈 _ ヘ、\゙/ / ( { ! 〉. く l /|!{iヽ!. /´ 〉 .! / /.i ! _./ヽ 、l ! ヽ、 ` - ′ / }!ヽ , -─ ‐ 、 〈 ,弋!丶.v` / .! _ -彡 ` ゙ -! _ ≧‐ _ .イ /|! /./ \ i. ヽ 〉 ≦彡 ´ , -! { / }- ´ .' / ′ \ ヽ )イ/ / l .! .//.マヽ / .l ! l \ ヽ ′く / / i ! _ -/イ / 冫__./ .l i .! ! \ ', ヽ /; / , -ヽ ´ ' _.十_' ´ i l!/ ! ∧ V .;' / / , '` /´.入. \ |、´. |. / 冫 ∨i i / / / ./ l.∧ ! ヽ、 _. -. { / i 弋 { / ./ ヽ_イ /.|! ヽ _./ × γ. l { ヤ 丶 匕 、 / |i. / li l 丶 ./ l ! l. ゙.冫` 〉 .i |! / .|i / ! /\ ヘ ヽ ヽ ゙丶_i ゙ | 丶 / .∨_ _冫、 ヽ 入二| ! ゙ / \ \ ./ !. i | 洋榎「おとこひっかけの洋榎とは! うちのことやで!!」ニッ 京太郎の部屋 ブーブーッ 京太郎「ん?」パカッ 【受信】 いよいよ明日はデートやな! 勝負下着は黒がええかな? それとも白? 京ちゃんと会えるのが楽しみや!! 京太郎「……ふふっ」カチカチカチ パタン 【返信】 下着は無しで 会えるのは、俺も楽しみ――かも 九章 思い込みメール 彼女気取りのネキ カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4426.html
「インタビューなんて受けるんじゃなかったよなー……」 「おいおい、なんだその発言?一躍、時の人になったリア充野郎の勝利宣言か……死ね」 「目立ちたくないなんて理由で三日間、引きこもってた男は言うことが違うねー……ハゲろ」 「残念だよ、須賀君。君は麻雀がヘボだったからこそ、可愛い女の子しかいない清澄麻雀部に所属していてもフラグは立たないだろうと見逃されていたのに……全裸不可能男って呼ぶぞ」 頬杖をついて、黄昏た様子で窓の外を見つめる京太郎を取り囲み、ゲシゲシとローキックをかましてくるクラスメイト。 痛くはないが、ウザいことこの上ない。 「いいよな、お前はよ。全国誌の宣伝効果で、美少女雀士に顔と名前を覚えてもらえたかもしれないとか…………ちょっと窓から跳んでこいよ」 「もうイジメだろ、これ」 「やだなー、友達だろ俺達?ジョーク、軽いジョークだよ」 馴れ馴れしく肩を抱いてくる男友達に顔をしかめる。 なんとなくだが、相手の魂胆が見えたからだ。 「で、なにが目的なんだよ、おめーら」 「お願いします、俺達に知り合いのレベルの高い女の子を紹介してください!」 「…………必死すぎて引くわー」 数人並んで足元に這いつくばるように土下座する光景に、京太郎がしみじみと感想を述べた。 「なんとでも言え!出会いのためなら、俺達は裏切り者の貴様の靴さえ舐められるぜ!?」 「裏切り者!?つーか、そこは誇んな!?」 ある意味、男らしい発言に椅子ごと体を引いてしまう。 「だいたい、レベルの高い子を紹介しろ、つってもなあ……」 面識のある少女達の顔を思い浮かべては却下していく。 「スマン、あまり力になれそうにない」 「なんでさァァァッ!?」 「さては貴様、独占するつもり……ハーレムか!?ハーレムを築くつもりなのか!?」 「ゆ、許されんぞ、そんな羨まけしからんことは!!」 非難轟々、紛糾する騒ぎの中、京太郎が心底悔しそうに答えた。 「だってさ、レベルって……オモチのことだろ?」 クラスメイトの言うレベル=オモチだと認識している彼には、少し酷な質問だったのかもしれない。 和や智紀、竜華、漫以外でオモチが大きいと言える知り合いの少なさに、言い知れぬ哀しみさえ覚える。 「どうして世界って、オモチで満たされてねえのかな?」 暗く沈んだ顔の京太郎に、周りの男子が「ああ……」と納得する。 「……ああ、そういや須賀って生粋のオモチ派だったな」 「正直、んな『どうして世界から戦争がなくならないのか……』みたいな顔で呟かれても、その、困るわ」 「前から言ってるけどさ、オモチに執着するとか不毛な行為だぜ?もっと世の中の色んな所に目を向けようよ。ふくらはぎとか、うなじとか鎖骨とか」 「そうそう、やっぱり女の子は尻だよ。オモチなんて二の次だね、二の次」 「おう、ちょっと待てよテメー……今、オモチを二の次って言ったか?」 「ふ……言ったが、それがどうした?」 嘲笑を浴びせかけるクラスメイトに、椅子を蹴倒す勢いで京太郎は立ち上がった。 「テメエは俺を怒らせた……!」 「来いよ須賀ァ!麻雀なんか捨ててかかってこい!」 「野郎、ぶっ倒してやるァッ……!!」 実に醜い争いが始まる。 ドタバタとやかましくどつき合い(殴り合いでない、ココ重要)を始めた、京太郎を始めとする男子を、教室入り口から白い目で眺める少女が一人。 「まるで成長しとらん……」 久からの伝言を携えて、わざわざ下級生の教室まで足を運んだまこが、頭痛を堪えながら呻く。 「オモチがない子でいいから紹介しろください!ほら、宮永さんとか片岡さんとかさぁー!?」 「お前らみたいなのを部の仲間に近付けられるかー!紹介してほしけりゃ、俺に麻雀で勝ってから頼めバーカ!」 「ひ、卑怯な!?県の個人戦チャンピオンだろ、お前!」 「バカって言う奴がバカなんだよ、バーカ、バーカ!!」 「んだと、この野郎……!?」 飛び交う言葉こそ険悪だが、その実、ドタバタとどつき合いに興じる京太郎達は楽しそうですらある。 「男子っちゅうんは、変なとこで盛り上がるもんじゃのう……」 とりあえず、あの馬鹿騒ぎが沈静化するのを待とうと入り口柱に体を預けていたまこだが、ふと思い出した事柄に眉根を寄せた。 「ほうじゃ、京太郎の奴、まだ右手の骨くっついとらんはず――――」 丁度、そのタイミングを見計らったように京太郎の悲鳴が響く。 「イッテーーーー!?手が、手がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 「うぉぉぉぉい、大丈夫か須賀!なんで包帯巻いてる手でコークスクリュー打ってくるかなぁ!?」 「い、いつものノリで、つい……」 「ほれ、言わんこっちゃない」 懸念が的中し、やれやれとかぶりを振るまこ。 「わしは知らんぞ、自業自得じゃ」 とある少女の顔を思い浮かべ、苦笑する。 手洗いから戻ってきたのか、あるいは図書室に本でも借りに行っていたのか。程なくして顔を出した少女の悲鳴が教室に響き渡る。 「ちょっと京ちゃん、ど、どうしたの!?」 「や、咲さんが気にされるほどのことでは……」 「嘘だよ!そんなに汗浮かべて……保健室、それとも救急車!?ヤダよ、死なないで京ちゃん……!!」 「右手を握りしめないでぇぇぇぇっぇぇっ!?」 「やれやれ……そろそろ助け舟、出してやらんと駄目かの」 涙を浮かべて右手を取る――もとい、握り潰さんばかりに掴む咲に、京太郎の口から絶叫が迸る。 これで怪我の治りが遅くならなければいいが。 「ま、そん時は咲や他ん連中に世話焼かれるだけか」 口元をニヤリと歪め、のんびりとした足取りで、まこが京太郎達のところへ向かう。 時は県予選終了直後の平日。 全国大会までに残された、幾ばくかの時間のコマが動き始めた――――
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/101.html
. 玄「は、放して!」 ヤ1「いいだろ嬢ちゃん、俺らと遊ぼうぜ」 ヤ2「いい胸してんじゃねえか、お?」 ヤ3「この娘、どっかで見たことあると思えばプロ雀士の松実玄じゃねえか!」 ヤ1「おお!いいね!さっさと路地裏でやろうぜ!」 ヤ2「プロとヤれるとか俺らツイてるぜ!」 玄(せっかくの京太郎くんとのデートだったのに……) 玄(でもレイプか、どんなのだろ) 玄(前に京太郎くんと見たビデオみたいなことになるのかな……)ゴクリ 玄「ぐへへ……」 ヤ3「いいところ見つけたぜ!早く行こう!」 京太郎「お前ら、待て!」 京太郎「玄さんを放せ!」 玄「京太郎くん!」 ヤ1「どこの誰だか知らねえが、返すわけにはいかねえな!」 ヤ2「ようやく釣れた獲物だからなぁ!」 ヤ3「へへ、そうだなぁ、俺らに麻雀で勝てたら、返してやってもいいぜ」 ヤ1「今の俺たちなら役満3連続くらい余裕だからな!」 京太郎「なんだ、そのくらいでいいのか」 ヤ2「まさかお前、俺たち3人に勝てるとでも?」 京太郎「まあ見てな、場所はどうするんだ?」 ヤ3「場所か……いつもの場所でいいよな」ボソボソ ヤ1「もちろんだ」 ヤ3「場所は地下雀荘、案内してやるよ」 京太郎「ここが地下雀荘」 ヤ1「そうだ、そこに座りな」 京太郎「わかった」 ガチャ ガシン ヤ2「この縛られる感覚!」 ヤ3「飽きねえよなぁ!」 京太郎「……どういうことだ?」 ヤ1「この地下雀荘の卓についた者は対局が終わるまで席を立つことはできない」 ヤ2「そして、点棒を失えばそのぶんダメージが与えられる」 京太郎「ダメージ?」 ヤ3「まあやってりゃわかる、もちろん飛んだやつには致死量のダメージが与えられる」 京太郎「つまり、ここでのトビは死へ直結している、ということか?」 ヤ1「そういうことだ、さあ、始めようぜ」 ヤ2「ルールは東風、あとは大会規定通りだ」 東1局 親 ヤ1 25000 ヤ2 25000 ヤ3 25000 京太郎 25000 玄「京太郎くん、そんな勝負ダメだよ!」 京太郎「いや、大丈夫ですよ」 京太郎「その証拠にほら」 京太郎「ツモ」 ヤ1「地和……だと!?」 ヤ2「いや、それだけじゃねえ、これは……」 一一一二三四五六七八九九九 ツモ:九 ヤ3「九蓮宝燈九面待ち……」 京太郎「ダブル役満無しだから、8000・16000だな」 ヤ1「あがっががががっが」ビリビリ ヤ2「ぐはっ」ビリビリ ヤ3「ぐおっは」ビリビリ 東2局 ヤ1 9000 親 ヤ2 17000 ヤ3 17000 京太郎 57000 ヤ1「いきなり役満か!」 ヤ2「くそっ、負けてたまるか!」 ヤ3「こいつの顔、どっかで見たような気がする」 京太郎「まだまだだ」 京太郎「カン!」 京太郎「またカン!」 京太郎「そしてカン!」 ヤ1「おい、いつまで続くんだよ」 京太郎「カン!」 京太郎「来たな、ツモ!」 2 [3333] [4444] [6666] [8888] ツモ:2 ヤ2「今度は四槓子に四暗刻それも単騎」 ヤ3「そして緑一色だと!」 京太郎「8000・16000」 東3局 ヤ1 1000 ヤ2 1000 親 ヤ3 9000 京太郎 89000 玄「もうやめるのです!京太郎くん!」 京太郎「嫌です!玄さんを怖がらせた人たちを、見逃すことなんて!」 ヤ2「がはっ」 ヤ1「次にやつがツモって流局、か」 ヤ3「やっと思い出した、こいつ、プロ雀士の須賀京太郎だ!」 ヤ2「こいつもプロなのか!」 ヤ3「道理で強いわけだ……」 京太郎「……」スチャ 京太郎「ふっ、これで終わりだな」 ヤ1「ああ、流局だ」 京太郎「いや、そういうことじゃないんだ」 京太郎「ツモ」 ヤ2「海底、役によっては飛ぶ……おい、まじかよ」 東東東南南南西西西北北北白 ツモ:白 ヤ3「大四喜、四暗刻単騎、字一色」 京太郎「これまた、8000・16000」 京太郎「トビだ」 ヤ1「やめろ、やめろぉ!ぐあああああああああ」ビリビリビリビリ ヤ2「なんじゃこりゃあああああああ」ビリビリビリビリ ヤ3「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」ビリビリビリビリ 玄「終わったの……?」 京太郎「はい、ひょっとして○されてみたいなぁ、とか思ってました?」 玄「いや、全然!そんなことあるわけないよ!」アセアセ 京太郎「いいですよ、隠さなくても」 京太郎「じゃあ今日はそういうシチュでヤりましょうか」 玄「カメラとか首輪とかも忘れないでね!」 京太郎「おまかせあれ!」